古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

名作小説

 昼間アピタの食堂のロッテリアで読書エビバーガー食べ、夜中ガストで読書ビビンバ食べる。奥山貴宏さんの日記本3冊読み終わる。マンガのネタを考える最中に読書をするようにしている。そうすると直接ネタをパクることもないこともなくはないのだが、マンガの内容を想定しながら読み進める事で、本の中に自分のマンガの場面を浮かべ連想し、思いついた場面で面白そうなものをノートに記す。ノートに場面がたくさん集まったら、食い合わせのいいものを抜き出して構成して一本にする。読書しない場合もありますが、こんな感じでマンガを作っております。

 県立図書館で名作とされているトルーマンカポーティの『冷血』の新訳を借りた。上下2段組で小さめの文字でぎっしり300ページの本で、最初のページの上段を読んだ時点で挫折しそう。文章が硬くて極めてとっつき辛い。これまで名作はさほど読んで来なかったのだが、でも名作って読むと賢くなったような気分がしていいですよね。しかも名作は印象よりずっと面白い事が多かったような気がする。さっと思い出すだけで『嵐が丘』はとてつもない情念のドラマで主人公が滅茶苦茶な人物で面白かったし、『罪と罰』も主人公の内面が活き活きと描かれていて引き込まれたような記憶がある。なので『冷血』も面白いのだろうか、きっと面白いのだろう。ラジオで爆笑問題の太田さんも勧めていた。冒頭の印象では何週間も掛かりそうな気がして気が重い。普段、軽い読み物しか読んでいないので硬い文章に壁を感じてしまいます。