古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

オレが考える理想の格闘家

 やっぱり格闘技が好きじゃないですか。見るのはもちろん、実際に強くなりたいわけですよ。弱くていい事なんて何一つないですから。

 総合格闘技の強さが人間の格闘能力で最高に位置づけられ、いろいろ意見はあるとは思いますがここはざっくりと行きますが、なので、寝技もできればできる
に越した事ないですよね。でもまあ日常生活の危険を寝技で回避できるかと言うと、あんまりリアリティがない。身近に迫る敵を倒すには立ち技の打撃が最も有
効ですよね。柔道も使えそうですが、そんなわけで空手はいいですよ。顔を叩かれないので、脳をやられる心配ないし、1年半やって来て怪我も全然ありませ
ん。


 オレは今に治安が悪化して暴力が支配する世の中が来ると本気で考えていますからね。それから、現実社会でも弱者を狙った犯罪も後を絶たない。刃物を使って子供を殺すって、本当に卑怯極まりないことですよ。


 でもね、刃物なんて使う人間はそもそも気が弱いので、一番よくないのはビビって身を硬くすることです。固まってしまうと逃げる事も避ける事もできなく
なってしまう。うちの道場で小学生とライトスパーするのですが、小学生だからと言って舐めていると、小学生は手加減がないので蹴りも突きもけっこう痛いで
すよ。これで顔を叩かれたらと思うとダメージは相当あるはずです。なので、刃物を持った悪人が現れたら、全速力で逃げるのが一番ですが、もし逃げられない場合
は、金的を蹴り上げるか何にかしてみてください。相手がナイフを持っている場合リーチが長いので、パンチより蹴りの方が安全だと思います。子供も女の子も、敵の股間を蹴
り上げる練習くらいは積んで置いたほうがいいですよ。たとえ成功しなくても、相手は気が弱いので、事が簡単に運ばないと知ったら逃げるんじゃないですか
ね。


 話は長くなりましたが、オレの考える理想としては、立ち技はクラウベフェイトーザで、総合では打撃を中心としたファイターである、ヴァンダレイシウバです。近藤有己選手がPRIDEで結果を出していたら素直に憧れられるのに……。