古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

いろいろやりたいこと

 焦る必要はないとは思いつつも、やっぱり何かあったらいけないと不安で仕方がなく、さっさと描き終わってしまいたい長編の原稿は、6月は結局1本しか描かずに終わってしまいそう。長編ゾンビマンガ『ライフ・イズ・デッド』は、8月15日発売号の漫画アクションより掲載していただく予定です。全10話中、第4話まで仕上がっていて、隔週誌なので、普通に締め切りを待って描いても間に合うのですが、ネームを最後までやっている都合上、あれば手をつけてさっさと終わりたいのです。7月から毎月2本ずつ描いて9月には終われるのかな。

 今年に入ってまとまった原稿料での所得がないんですよね。ボツになったり、長編の準備を始めたりしたせいなのですが、実に心細い! 大した用もないのに
東京にしょっちゅう行ったり、MDラジカセやipodなんて贅沢品を購入したりと、愚かとしか言いようがない。そういうのは稼いでからやれと、お父さんに叱って欲しい。とにかく貯蓄が目減りしていく一方です。

 とにかく、長編を描き終って、読みきりのネームを2本描きたいのです。早く描かないと忘れてしまいそうなので。

 そのくせ、自主映画も作ることになり、しかしそれはゾンビものなので、今後の作画に相当役立つのではないかとの目論みもあり、仕事からまるっきり乖離しているわけではないのです。それに、自主映画を1本作成すると、読みきり5本分くらいのネタが得られるんですよね。

 空手も再開したいし、筋トレや走るのも継続したい。メルマガがとうとう1ヶ月遅れてしまった。そういうのも全部ワールドカップのでせいであります! 麻雀格闘倶楽部は禁断症状がなくなってきて、やってもモチベーションがあがらなくなって来ており、いよいよ潮時かなと嬉しく思います。ゲームに時間を費やすならドラマや映画見た方がいいですもんね。東京から帰ってきてから体がだるくて、ついポケモンに熱中してしまったのですが、とうとうチャンピオンロードに到達して終わりが見えて来ました。嬉しい!さっさと終わりたい。そしてアドバンスを卒業したい。

 それからいよいよ連載丸5年分で『ところでここどこ』という新潟のファッション誌でやっているマンガの単行本を出させていただけそうで、その準備も大変煩雑になりそう。別にそれが嫌だってわけではなく、やっぱり出版物たるもの、充分に力を注いで面白いものにしたいではないですか。以前に、出版社の倉庫に行って単行本千冊にサインして来た事があるのですが、その際、売れない本が巨大な塔になっていて、忘れる事ができません。高い天井を突き破るほどの在庫! それはゾッとする光景でした。しばらくそうやって置いておいて売れなかったら裁断して燃やされるそうでありました。半端なマンガは描いちゃいけないんだなと思ったのですが、マンガだけでなく、他の部分でも手を抜いたらそういう目に会ってしまいそうで、恐ろしくて仕方がない。他の作家も一度は倉庫に行くべきだと声を大にして言いたいです。特に新人作家は編集者が連れて行った方がいいと思います。

 『ところでここどこ』の単行本はこれまで雑誌で対談させていただいたお笑い芸人のダイノジさんや銀杏BOYZの峰田さんとの対談も収録したり、などたっぷり読み応えのあるものにする予定であります。

 今週末にはPRIDEもありますね! 今回のGPは1回戦で地上波が当日放送だったので、スカパープラチナパック(決勝まで全部見れる)を契約してなんか損した気分でいて、この撤退騒動で、ともすればスカパーでの放送もあるかどうか分からないなんて情報も入り、オレのプラチナパックはどうなるのだ?とハラハラしたのですが、結果的には契約して大正解でありました。ジョシュバーネット頑張れ!藤田も頑張れ! ワールドカップもあるし、自主映画も支度もあるし、これは仕事が捗らなくても仕方がありません!