古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

変な夢

 卵とひよこが排水溝の中にあった。「この卵は温めると孵るよ」とひよこがオレに教えてくれた。言葉を話したわけではくて、テレパシーのように訴えてきたのだった。近くに親鳥はいなかった。

 夜で雨が降っていた。夜で雨なのにオレは伊集院さんのラジオのスタッフの皆さんと一緒に小さな軽自動車で海に行こうとしているところだった。場所はうちの裏で、そんな場所に伊集院さんたちがいることが奇妙だと感じながらも夢の中の現実として受け入れていた。

 卵を片手で温めながら、車に乗り込んだ。オレは伊集院さんの隣に座り、伊集院さんにとにかく、喉が治ってラジオがまたできるようになってよかったですね、伊集院さんのラジオがなくなったらもう本当にみんなガッカリしますよ、なので健康に気をつけて一日でも長く続けてください、それからラジオでおっしゃってましたけど、もし何かの理由でTBSをクビになったら、ネットで課金する番組は一回500円でも絶対聴きます!と立て続けに訴えた。

 伊集院さんはそれに半ば無視したような冷笑を浮かべていた。車はスタッフの渡辺さんが運転していた。鬱陶しいキモリスナーと思われても実際そうなので仕方が無いし、それでもとにかく胸のうちを伝えることができてよかったと思った。

 その間ずっと手に隠し持った卵を奇妙に思われないかどうか心配していた。