古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

東京に展覧会見に行きます

 来週は偶然にもお世話になっている人の展覧会が東京で同時期に開催されているので、足を運ぼうと思います。

・『形而上学のカタチ』平尾始個展
 もう20年も前ですが、新潟予備校に通っていた浪人の時に英語を教えていただいた先生が、いつの間にか芸術家になっておられ、ビックリしました。先生とは東京ドームでプロレスを見た後に焼肉をご馳走になったことやご自宅でカレーをご馳走になった事があります。ざっと検索したら武蔵野美術大学で講師もされているようで、哲学の研究をしていたと思っていたので、何か大きな出来事があったのでしょうか。招待状を拝見したところ、CGなんでしょうか、シュールレアリスティックな作品展みたいです。

・『SPIRAL LIFE・吉原家の130年』
 こちらは、昨年新潟のレコード好きの集いであるレコケン君というイベントでお会いした吉原写真館の吉原さんという方の写真展です。吉原写真館は、新潟の新発田という町にあって、日本に写真が伝来した直後から営業されている歴史のあるお店です。吉原さんはニューヨークでナム・ジュン・パイクさんと一緒に芸術活動をされ、坂本龍一さんともメル友であるという、一体なんでそんな人が新潟なんかにいるのかというような方です。それというのもご実家が新潟なんですけど、そのご実家に秘蔵されていた歴史的な写真を東京で公開されるそうです。ちらっと拝見しましたが、昔の映画女優が出てきたりしてすごく素敵でした。『風と旅人』という雑誌で巻頭特集されております。

 そんな上京の前にエロマンガを2本描かないと行くに行けません。細々した仕事が何本もあると、ちょろちょろ稼げていいな、どれか終わっても0にはならないし、なんて思っていたんですが、締め切りが連続して来るので、戦々恐々で気が抜けません。

 昨日、読みきりが描き終わって気を抜いてその、新潟のレコード好きの集い「レコケン君」というイベントに行って来ました。毎月1回集まって、持ち寄ったレコードやCDを聞かせっこするというイベントで、オレは蔦屋やメディアパワーの100円レンタルばかりなので肩身が狭いです。所蔵音源数千枚の剛の者ばかりです。打ち上げでそんな皆さんが今年のフジロックどうするなんて話題になってましたが、オレにはどう考えてもフジロックより夏のハロコンですし、それももう今年はいいかなと思ってます。今後ハローのためにわざわざ上京することがあるとしたらスポーツフェスティバルがあったらです。スポフェスは絶対に面白い、ハロー最大級の楽しいイベントですが、毎年あったりなかったりで、これから先あるかないかも不明です。というか、音楽を聴くために人がうじゃうじゃいる山なんか行きたくないです。若い連中が調子こいて浮かれている現場なんか絶対気分悪くなるに決まってるんですよ。きれいな女の子がキャッキャキャッキャ騒いでいるのを見たら余計に孤独に苛まれます。そんな女の子がタバコ吸ってタトゥを入れた男と酒を飲んでたりするんですよ。なんだそれ。泣いてしまうかもしれない。だったらモーヲタの隣で騒いでいた方がいいし、そもそもオレは自宅が好き! 自宅とアピタとガストと蔦屋で、テレビとラジオとパソコンと電話があればそれでもう最高だよ! 出させてもらえるんだったら話は別ですけどね。野外ライブが気持ちがいいのは出てなんぼです。デモテープ作ろうかな。