古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

PRIDE.34見ました

 仕事が差し迫っているというのに、結果を知ってしまうと面白くないのでPRIDE.34見てしまいました。また選挙も盛り上がっていたせいで、桜花賞とwowowのUFCの放送をすっかりスルーしてしまいました。

 PRIDEは榊原代表の退陣ということで、あたかもPRIDEが最終回であるかのようなお葬式みたいなムードでした。ほぼ全選手が榊原代表にはなむけの言葉を述べてましたが、こんなの紙プロ読んでない人には理解できるんでしょうか。裏方の事情がこんなに表に出るとは、反選手会同盟みたいに解釈すればいいんですかね。

気になったこと
・ノゲイラ、ヒョードル、バーネットなど一流選手がこぞって欠席。
・桜庭選手が高田と握手をしていた際、高田は憮然とした表情でニコリともしなかった。
・10年の歴史を振り返ると言いながら森下元社長の自殺についてはノータッチ。
・榊原代表がスポンサーに一つ一つ名前を挙げてお礼を述べていたけど、フジテレビについては触れず。

 UFCはPRIDEを買収したとの事であるが、それで代表を交代する必要があるのだろうか。オレは桜庭選手が移籍したときに「裏切られた」とか「笑顔で会えない」など、ケツの穴の小さい発言をしていたのが忘れられません。榊原代表や高田がすぐ感情的になるのが問題なような気がします。全然男らしくないんだけど。ちょっとぐらい自分の思い通りにいかなくても笑って済ますのが男だろ。フジテレビについても「今はこんな状態ですが、またそのうちよろしくお願いします」くらい言えばいいのにね。味方以外は全部敵って姿勢なのかな。

 紙プロで新代表がPRIDEが桜庭に階級を上げさせて、無茶な試合をさせていた事を指摘していたけど、全くそうだと思います。移籍するのも無理ないよ。

 オレは別に面白い試合が見れればPRIDEでもUFCでもHERO’Sでもなんでもいいのに、PRIDEは選手の囲い込みをやたらとしたがって、そこはややこしい契約があるのかもしれないけど、PRIDEが縄張り意識を出しすぎているように感じます。なのでUFCによる買収はむしろいいのではないでしょうか。
 
PRIDE.34 試合結果
[1]○中尾"KISS"芳広vsエジソン・ドラゴ×(1R 9分15秒 袈裟固め
 袈裟固めで首をひねり上げてタップを奪った。中尾って強かったんだと認識できる試合でした。

[2]○バタービーンvsズール×(1R 2分35秒 V1アームロック)
 バタービーンはボクサーだったのに、関節技に長けていて驚いた。曙が弟子入りするといいのでは。

[3]○瀧本誠vsゼルグ"弁慶"ガレシック×(1R 5分40秒 アームロック)
 ミルコに続いてクロアチア出身のキックの上手なガレシック選手に対して瀧本選手は柔道家のテイクダウンの上手さと関節技で凌ぎ勝った。動きが止まらなず攻防が激しく入れ替わる面白い試合でした。

[4]○ギルバート・アイブルvs小路晃×(1R 3分46秒 TKO)
 足関節の取り合いから、アイブルが上になってパウンドで勝った。アイブルは入場の説明で立ち技ばかりで、寝技の練習は一切してないといいながら足関節で相当痛めつけていた。

[5]×ドン・フライvsジェームス・トンプソン○(1R 6分23秒 TKO)
 トンプソンの打撃をフライが受けまくっていてレフェリーがなかなか止めないからハラハラした。

[6]○青木真也vsブライアン・ローアンユー×(1R 1分33秒 腕ひしぎ逆十字固め)
 また、見事な逆転1本勝ちを見せてもらった。青木は日本の軽量級のエースではないだろうか。相手が小物っぽい髪型と変な気持ち悪い刺青だらけなのに、オランダのダイナマイトキッド呼ばわりされていてイライラした。

[7]×ヒカルド・アローナvsソクジュ○(1R 1分59秒 KO )
 ソクジュが、あのタフでいやらしいいじめっ子面のアローナにまで打撃で勝った。ミドル級最強説が出てもおかしくない。

[8]×藤田和之vsジェフ・モンソン○(1R 6分37秒 裸絞め )
 藤田はPRIDEのテーマで入場したにも関わらず、UFCの代表モンソンに、絞め技で一本負け。PRIDEらしい結末でした。

 試合はどれも1ラウンド決着という大変面白い大会でした。休憩入れても4時間に収まるのでダビングが楽で助かります。