古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

今年も自主映画作りたい

 新潟に他に楽しみがないと言っても過言ではない、にいがた映画塾が今年も開講しますので、サブカルチャー的なものに興味があってDIY精神溢れる皆さんは絶対受講した方がいいと思います。オレは今年で5回目となります。受講料は23000円で、今月末より毎週日曜日に講座があって最後に班に分かれて自主映画を製作して最後に上映し合うという流れです。作った作品はDVDにまとめられます。

・にいがた映画塾HP

 去年は同じ班だったアル中気味で生活保護を受けて生活している空手家の男が打ち上げで、自らの手をガスレンジであぶり出して、空手の荒行なのかと思ったら大やけどの重症を負うという恐ろしい事件もありました。映画作りも然ることながら、そういった人間模様も含めて刺激に満ち満ちています。毎年この講座を受講して講座の卒業制作や、講座の後、自分で自主映画を1本作ると、自主映画の構想を練る事や、講座中の出来事や製作中の経験や出来事などで、少なく見積もっても読みきり5本分くらいの経験値とネタ拾いができます。いずれ自主映画に携わる人々を題材としたマンガも描きたいですね。

 今年は50代60代の人もすでに受講申し込みがあったとのことで、一体どうなるのか楽しみで仕方がありません。

 最近はドラマを見るのを止めて、バラエティもあんまり見なくなって来たおかげで、映画を見るようになりました。

・『スパイダーマン3』(★)
・『やくざ観音・情女仁義』(★)
・『少女娼婦けものみち』(★★)
・『OL日記 牝猫の情事』(★)
・『恋人たちは濡れた』(★★★)
・『あの頃ペニーレインと』(★★)
・『サーティーン』(★★★)
・『ブコウスキー:オールドパンク』(★★★)
・『ホステル』(★★★★)
・『新幹線大爆破』(★★)
・『雨月物語』(★★)

 全く脈絡なく、でたらめに見てますね。この中ではなんと言っても『ホステル』が素晴らしく面白かったです。悲惨な結末じゃなくて本当によかったです。『スパイダーマン3』はわざわざ映画館で見なくてもよかった。『ブコウスキー:オールドパンク』はアル中のエロ作家チャールズブコウスキーのドキュメント作品で、これまで書物で空想して来た事が補完されました。ブコウスキーの女たちが変な女ばっかでした。ブコウスキーにそっくり(不憫)な娘さんまで見れた。にっかつロマンシリーズは一本70分か80分なのですぐ見れて、そこがいいです。13歳の女の子がどんどんぐれて手のつけようがなくなる『サーティーン』もすごい映画でした。シングルマザーのお母さんも、いい人なんだけどあんまり立派じゃないところがやり切れなくてすごくよかったです。



 その他最近の出来事

・夜中車で走っていたら、猫が車の前方を横切ろうとして、まん前で止まった。迂回してゆっくり通り過ぎようとしたらピョンと真上に飛んだと思ったら後ろに一回転して着地して、得意気にこっちを見ていた。

・『ギンナンショック』上巻を読み終わった。あまりに面白く圧倒され、ますます銀杏BOYZが好きになる。

・今年に入って描いている長編のネームがどんどん進んで先月から5話分進んで11話になった。ヘトヘトだ。描きたいエピソードがあり過ぎて全然終わらない。15話くらいまでには終わりたいものだ。

・それからいよいよ再発となります田中登監督の大傑作の誉れ高い『マル秘色情めす市場』です。これが見たくてその周辺をうろうろして巡り巡って世界が広がったようなものです。オレはもう予約しちゃいましたよ。予約で買うとえらい安いですね。