古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

今月の『kamipro』

 PRIDEの日本事務所閉鎖で、本格的に再開はなくなってしまい再開を願っていたオレは悲嘆に暮れていたわけです。度々『kamipro』ではUFCのオーナーであるダナ・ホワイト氏がインタビューに答えて、日本で再開しようと必死で努力したけれど抵抗勢力の妨害に会い、失敗したと語っておりました。また、地上波放送がもうちょっとで決まりそうだったけど、ちょっとのところでダメになったとの事でした。

 オレはダナの話がどこまで本当か分からないですが、妨害したのって一体だれだと腹を立てていたわけです。なにしろUFCの放送まで終わってしまいyoutubeやニコニコで泣く泣く動画を見て、『GONKAKU』や『格闘技通信』を読んで紛らせていました。UFCの日本での開催はやるんでしょうか。そしてそれはスカパーか何かで見れるんでしょうか。

 そんなもやもやした状況で、今月の『kamipro』では、ワールドビクトリーロード日本総合格闘技協会についての特集がありました。

 ワールドビクトリーロードはどうやらPRIDEの選手やスタッフの受け皿となりそうな雰囲気で、木下工務店の社長が代表を務めます。インタビューでは今後の抱負を語っておられました。日本格闘技協会の会長には日本レスリング協会会長の福田氏が就任して、日本の総合格闘技のコミッションとなり公正な運営を心がけるというような事を語っておりました。PRIDEに替わるメジャーな総合格闘技イベントが大きなスポンサーがついてしっかり運営されて来年は大いに楽しめそうな雰囲気です。

 そして、大いに気になったのが、それらの情報を踏まえてどう思うのか谷津義章さんにインタビューしてました。谷津さんによると、福田会長は日本テレビに顔が利くので、彼がやるとしたらテレビは日本テレビになるそうです。UFCが交渉に当たっていたのは日本テレビで、もうちょっとのところで妨害が入って実現に至らなかったというのは、つまり福田会長?と読み取れなくもないんですよ。

 日本からUFCを締め出して外資によるPRIDEの再開を妨害したのは福田会長だったんでしょうか。これから始まるワールドビクトリーロードが面白いイベントになるんだったら問題ないですが、ガッカリなものだったら本当にいい加減にして欲しいと思うわけです。それでなくてもオレは飢えに飢えているわけです。

 スカパーの格闘技セットで修斗、パンクラス、DEEP、空手の大会、シュートボクシング全日本キック、ZESTなどいろいろ見るようになりましたが、やっぱりPRIDEは別格の面白さです。UFCも日本語の解説がないと盛り上がりが今ひとつです。馴染みの選手が少ないというのもあるし、見れないから余計に面白かったような気がしているだけかもしれないですけどね。

 それに『GONKAKU』や『格闘技通信』よりやっぱり『kamipro』の方が洒落が利いていて面白いです。同じ選手にインタビューしてもふざけていて面白いです。特に毎回ダナ・ホワイト氏のインタビューは最高です。