古泉智浩の『オレは童貞じゃねえ!!』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

DRFと青林工藝舎10周年パーティ

 先週は、月曜日にダイノジ・ロック・フェスティバルを見に行って、金曜日に青林工藝舎10周年記念パーティがあってと2回も上京してました。本当は5泊してのんびり東京を満喫したいと思っていたんですが、仕事を終わらせないといけないので一旦戻ってまた行くと言う実に新幹線料金のmottainai行為でした。以前は一回上京すると帰っても疲れて2日間くらいだらだら遊んで過ごしていました。ところが、片付けない仕事があるとなるとそうも言ってられず、ひーひー言いながら仕事していたわけです。

 なんと言ってもこの時期、東京のお天気のサンシャインさ加減が本当に素晴らしいです。千葉でも埼玉でも同じかもしれないですが、新潟とは天国と地獄くらい違います。冬の時期に太平洋側で暮らす人は何十万円も自動的に得していると思います。住んでいると普通になっちゃいますか。それこそ贅沢の極みってもんですよ。マンガを描くってんならちょっとくらい地獄に暮らしているのもネタや発想に役立っていると見る向きもありますが、それでも気分が全然違いますし、それに東京は寒い寒いと聴いていましたが、全然寒くねえですよ。こっちは0度が普通ですからね、冗談じゃないです。

 クラブチッタ川崎で開催されたダイノジ・ロック・フェスティバルの3日目に行って来ました。この日は映画『青春★金属バット』で主演をやっていただいた竹原ピストルさんの野狐禅、以前より何かとお世話になっている銀杏BOYZ、オレが去年今年と再生回数第2位のTHEピーズ、そして何より『ところでここどこ』で対談させていただいたダイノジさんが主催というこのイベントに行かなければオレはどのイベントに行くべきなのか?というくらい背中をドッスンドッスン押されている感じがして、絶対に行こうと思いました。すると前に一緒に飲んだり上映会にいらして下さった中野在住の『デトロイト・メタル・シティ』の若杉公徳さんもいらしていて、生きていると時折こんないい事もあるのかと思えるような、なんだかとても楽しかったです。イベントはダイノジ大谷さんのセンスが爆発した素晴らしいものでした。どこか痛みを引きずっていながらもそれを肯定的に受け止めて前を向いて行こうじゃないかというような感じのバンドがラインナップされていたように思います。手放しで浮かれているような音楽じゃないところに胸に来るものがあるんですよ。それでいて演奏には激しさがあって、どのバンドからも始終圧倒されっぱなしでした。ぐったり疲れました。

 青林工藝舎10周年記念パーティはガロからの歴史的なマンガ家さんも大勢いらっしゃってなんと300人にも及ぶ出席者で大変なものでした。オレは普段お酒飲まないですから、ちょっとビール飲んだらけっこうべろべろになって、周りは杉作J太郎先生を筆頭に超有名なマンガ家さんばっかりですからね、すごく興奮しました。内田春菊さんや根本敬さん、蛭子能収さん、丸尾末広さんなどなど、ちょっと見回すとお歴々の方々がぞろぞろいるわけですよ。気後れして挨拶もロクにできませんでした。そういった皆さんは話しかけようにも人が取り巻いていて全然近づく事もできないです。
 オレはというと、酔っ払って興奮して河合克夫さんを両手で持ち上げたりしてました。オレと同じ身長なのに20キロも小さいんですよ。2次会でも大西祥平さんの両手を後ろからつかんで「わー!」なんて言ってじゃれていると、大西さんは「子供の時から友達と触れ合って遊んだ事がないからどうしていいか分からない……」と戸惑っていらっしゃいました。今思い返すとそんな事を言っていたなと記憶があって、やっている最中は大西さんの様子なんて全く気にしていませんでした。全く失礼しました。ついはしゃいでしまいました。
 とにかく、多分いらっしゃった皆さんはアックスをみんな見ているはずなんですよ。だからそういう意味でもうかつなマンガを描いたらまずいと改めて思った次第です。次回は20周年かもしれないですが、こんなすごい顔ぶれの、光栄な集いに参加させていただけるように頑張ろうと思いました。
 帰りは本秀康さんと中野でドライカレーを食べました。とても甘口であんまりおいしくなかったです。

 翌日は新宿の蔦屋で新潟のレンタルで見かけないCDを大量に借りてパソコンでリッピングする作業をしていたら、使わせてもらっているパソコンがとても調子悪くて読み込んでいると電源が落ちてばかりで、急遽川崎タカオさんに連絡してパソコンを使わせてもらいました。なんという図々しさ。人のHDDを汚してまですることだろうか。それにも関わらず貴重な土曜日の夕方の時間とパソコンを使わせてくださる川崎さんの度量の大きさを皆さんにも知っていただきたい。本当にありがとうございました。何しろCDを10枚も買ったら2万円か3万円掛かるじゃないですか、オレはケチな男ですよ。パソコンで読み込んだファイルをUSBメモリーで持って帰ってオレのパソコンに入れてそれで、ipodで聴くという行為を上京の際にはやるわけです。蔦屋の会員証は全国どこでも使えるようになってとてもいいです。