古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

とりとめのない近況です

 仕事づめのせいか、気候のせいか、だるくて仕方がないですが、仕事はどうにかノルマをこなしております。『ワイルド・ナイツ』は11月まで連載が続きますが、がんばれば9月中に描き終わりそうです。さっさと終わって楽になりたーい。今月はあと2本描けるかな。ホイップの連載が終わってしまい残念なのですが、ちょっと肩の荷が下りた気分です。

 唐突に、伊集院さんがもしラジオを辞めてしまったら、オレはマンガを描き続ける事ができるだろうかと考え、物凄く不安になりました。これまでの放送を1からリピートして、それで5年くらいはもつでしょうか。

 映画『スピードレーサー』が大変面白かったです。ウォシャウスキーさんは本当に愛情を込めて映画化してくださって、『トランスフォーマー』とは大違いでした。あんまり高い評価はされてないですが、いい職人ぶりの仕事でしたよ。映像が極彩色のマンダラみたいなので、もしかしたら吹き替え版で見たほうが面白いかもしれません。前評判の低さのせいで期待しなかったお陰で、オレは『インディジョーンズ4』よりずっとよかったです。でも、そうは言っても評価を低くする人の気持ちも分からなくはないです。これから先毎週のように見たい映画が公開されるので、それを励みにがんばろう。

 にいがた映画塾は卒業制作の撮影シーズンに入ったので、むしろ拘束が減って助かりました。オレは世界的芸術家で新発田・吉原写真館の吉原悠博さんの手伝いをする事になりました。脚本を書いて、現場の雑用をします。オレのは連載が片付いたら撮影したいです。

 阿佐ヶ谷よるのひるねで、『古泉智浩の野暮な話』というイベントをさせていただく事になりました。1冊のマンガをテーマに作者をお招きして野暮な質問に答えていただき、作品を読み解くという非常に野暮なイベントです。第1回は三本美治さんの傑作青春マンガ『順風』です。また日を改めてきちんと告知しますね。

 今アクションで連載中の『鈴木先生』が大変に盛り上がっていて実に面白いのですが、大分の教育委員会の不正採用問題も大変な盛り上がりですね。鈴木先生がもし不正採用だったらと、それをいかに生徒に釈明するだろうかと思うと鈴木先生の汗や苦悩に満ちた表情や生徒達の轟々という非難ぶりがありありと思い浮かびますが、解法は全く思いつきません。

 先日お伝えした環境問題の動画を見たら洞爺湖サミットがいかに茶番か、とても虚しい気持ちになります。

 『1987 人妻・由美子』は今日が締め切り、あと3時間くらいで終わりそうですが、ちょっと寝てもいいですよね。きっとその方が能率があがるし。