古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

花くまさんとのトークイベントのお知らせ

 『古泉智浩の野暮な話』第2回は今年見た映画を花くまさんと野暮に語るという畏れ多いイベントであります。たっぷり見てますが、役者を覚えるのが極めて苦手で映画の話を誰かとする時も、「あの人が」なんて話になるじゃないですか、それでやっと「そうだったのか」と理解するというのが非常にあって、こんな事でいいのかと思うんですよね。日常生活でもちょっとだけ会っただけの人はすぐ顔忘れてしまって、次回にお会いした際にとても気まずい思いをします。枡野浩一さんと河井克夫さんもうっかりすると間違います。声や話し方でやっと分かったりする始末です。なので映画は主にお話と作っている人に興味があります。精一杯面白くしたく、また本当に面白かった映画をお伝えいたしたいと強く思います。野暮な話なのでネタバレもありでいきたいです。

12/21(日)  19:00open 21:00過ぎまで
古泉智浩の野暮な話 第二回
 2008年映画総括
   ゲスト 花くまゆうさく

 2000円 限定25名 予約制
よるのひるね
イベントなどのご予約はメールyoruhiru@jcom.home.ne.jp か、お電話(03-6765-6997)でお願い致します。(営業時間内19:00-2:00が出やすいです)

10・11月と12月のここまでに見た映画
『アイアンマン』(★★)
『フレンチコネクション2』(★★★★)
『デビルズバックボーン』(★★★)
『キサラギ』(★)
『ウォンテッド』(★★★★)
ナイロビの蜂』(★★)
『インファナルアフェア2』(★★)
『ゲットスマート』(★★★)
『その男凶暴につき』(★★★★)
マンダレイ』(★★★)
『イントゥザワイルド』(★★★★)
『ハロウィン』(★)※古いほう
俺たちフィギュアスケーター』(★★★★)
『トロピックサンダー』(★★★)
ブラインドネス』(★)
『生きものの記録』(★★★)
『僕らの未来へ逆回転』(★★★)
『悦楽』(★★★)
『フィクサー』(★★★)
『デスレース』(★★)
『ウォーリー』(★★★)
『ラストコーション』(★★★★)
『ハロウィン』(★★★)

 『ウォーリー』が期待が高すぎたせいで、面白かったのになんかちょっと損したみたいな気分でした。ウォーリーの性格がちょっと不細工なヲタみたいな感じで、作業用機械としてもうちょっと気高くあってもいいのではないかと思いました。

 『トロピックサンダー』は非常に皮肉に満ち満ちていてとても面白かったのですが、すごく意欲的な映画だと思っていたらお話自体はとても普通にまとまっていてちょっと残念でした。でもそうじゃないと作れないのかな。社長の火の出るような罵倒と品のない踊りが『kamipro』で読むUFCのダナホワイトみたいな感じがしてとても良かったです。アメリカの社長はあんな感じが一般的なのでしょうか。

 『イントゥザワイルド』は、見終わった後は、もっと0円生活しているところを丹念に描いて欲しかったなあとちょっと不満だったのですが、日を経るにつれやっぱりよかった、とても面白かったとじわじわ来ました。ちょうど見た直後に知り合いの男がホームレス生活に突入したのでますます反芻するようになりました。オレも昔から母親に「そんなに人が嫌だったら山で暮らしなさい」と言われて来たので、本当に身に染みる参考になる映画です。

 『ブラインドネス』はちょっと寝てしまったので、きちんと評価できないところはあるのですが、バカみたいで真面目に見れなかったです。目が見えない人が果たしてあんなにアグレッシブに行動するだろうかと、子供が道で石を投げてガラスを割って遊んでましたが、もっと全然無気力になって餓死する人が大半ではないかと思います。そうじゃなくて、これは寓話であるからそんな揚げ足を取るような見方はダメと言われるかもしれないですが、だってそう思ってしまったらどうしようもないじゃないですか。だったらもっと寓話ですよと描いていただきたいです。

 映画秘宝のベストテンの締め切りが明後日なので追い込みで毎日2本ずつ見てます。見落としがあったら大変ですもんね。でもそれよりモンハンがしたい!