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古泉智浩の『オレは童貞じゃねえ!!』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

2008年お世話になりました

 2年がかりのマンガを描き終えて改めて読み返したら、作者本人が大いに引いてしまい、できればあまり人目に触れずに済ませたい、もしみんなに読まれたらみんなにひどい人間だと思われるというか、ひどいのがばれて嫌われてしまうという心配以外考えられないのでとても困っています。その反面、モンスターハンターの面白さが異常で、若い人たちに何か夢中になれることがあるといいよ!と強く言いたいです。轟竜ティガレックスをばんばん倒して強い武器や防具を作りたいのですが、その後まったく倒せず、太刀やライトボウガンなどガードができない武器はどうやら向いていないというのが調査の結果分かってきました。そんな一年でした。映画もたくさん見れたし、大怪我もなく過ごせてよかったです。こんな無駄話にお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 ここ最近の年末のイベントの報告もさっぱりせずじまいで今年を終えるわけには行かないのでちょっとそういったお話をさせていただこうかと思います。

○野暮な話2・2008年映画総括(12月21日よるのひるね)ゲスト花くまゆうさくさん
 毎月どの映画を見たのか感想を述べ合い、最終的に「野暮なベストテン」を合議で決定しました。かつてないほどゆるゆるの内容だったにもかかわらず項目が膨大だったせいで、時間がぜんぜん足りない、面白いのかどうなのか非常に不安なイベントになりました。来年はもっと何かポイントを設けてトークのボルテージも上がるようにしたいです。

2008野暮なベストテン
1位 スーパーバッド童貞ウォーズ
2位 ハロウィン
3位 イースタンプロミス
4位 ダークナイト
5位 クローバーフィールド
6位 イントゥザワイルド
7位 俺たちダンクシューター
8位 ホームレスが中学生
9位 ジャンパー
10位 アイアンマン

 こうして改めて振り返ると頭の悪そうなベストテンでぜんぜん悪くないじゃないですか。花くまさんが映画秘宝のベストテンで『ホームレスが中学生』を入れたのに、編集部内の混乱で『ホームレス中学生』に一票入ったらどうしようと真剣に心配していたのがとてもおかしかったです。


○アックス忘年会(12月22日)
 川崎タカオさんが幹事で、オレとじぇんじぇんがその手伝いをしました。家にある不用品を持ち寄ってビンゴのはずれ景品にするという不届きなビンゴ大会で、オレは大量にあった音楽ガッタスのシングル『come together』を持って行きました。じぇんじぇんは巻数が飛び飛びのマンガ単行本や川崎さんの景品が不要なVHSで、いくらなんでもそりゃないよと思いました。川崎さんは自腹でユニクロの靴下も買っていて、それとオレが持っていったスワロフスキーの何か製品が当たりでした。来年はもうちょっとどうにかしたいです。アックスから福満さんのカレンダーを欲しい人に配っていたので、それを当たりすればよかったのにと思いました。ビンゴは大抵一回揃うと、揃った人はそれで終わりなのですが、何回でも揃った回数くじを引くことができる画期的なルールにしました。そうすることでみんな最後まではらはらできるというわけです。一般の豪華商品ビンゴだったらそんなルールは採用できないですが、今回はそうじゃないですからね。そんなビンゴでも何も当たらずにがっかりしていた人がいたかもしれないですが、当たった方がむしろ外れだったかもしれないですよ。


○詩のイベント『シップス -家族-』 (12月28日)
 モリマサ公さんとはもう15年くらい前からのお付き合いで、そんなに親しく何かしたこともなかったのですが、昨年オレの絵を詩集に採用していただいて、今回のイベントに呼んでいただきました。何ができて、理解がきちんとできるわけでもないのですが図々しく出席させていただいたら、これが創造を絶するイベントでとても刺激的でした。ズボンを着ている人がいる!音楽が掛かると途端にトランス状態になる人がいる!みんな家庭が不幸!薬飲んだりしてる!いいんですか、オレみたいな気の悪い人間はそういうの面白がってしまうんですよ。家族というテーマで詩の朗読の3分間バトルの審査員をやらせていただいたら、テーマが家族だったせいで、大半が被害者意識に凝り固まった詩ばっかりでした。被害者意識の裏側には自分が正しいと思いたいわけですよね。オレはそういう風に考えるのをやめたので、そのような詩は採点を辛くしました。そんな詩が共感を呼び、それで救われる人もいるかと思うのですが、それが幅を利かすはまずいのではないでしょうか。そんな中マノメさんという方は、自分の落ち度にきちんと向き合う詩でなおかつ内容もとても面白かったので満点にさせていただきました。マノメさんが総合で5位、優勝はなんとタスケでした。タスケの詩『七転び八起き』もとても面白く素晴らしかったので納得なのですが、オレの中では2位でした。遠藤ミチロウさんのライブも素晴らしく、ソロCD2枚買いました。

 パネルディスカッションのとき、隣の席に座ったズボンを着ている人が、駄菓子のラムネのをプラスチックのビンですりつぶして粉にして、もしかしてそれはコカインなのか、『グッドフェローズ』みたいにズイズイ鼻で吸うのか?もしコカインでなくラムネだった場合鼻で吸っても大丈夫なのか?とびっくりしてみていたら、粉に顔をくっつけてペロペロなめていたのでやっぱりラムネみたいでした。なぜ粉にしたのだ?

 優勝したタスケはオレが東京に住んでいた時にちょっと付き合いがあって、彼は何か交通事故か何かに重大な障害を抱えていて、見るからに障害者なのですが、そんな彼に腫れ物みたいな対応はむしろ差別的だと自分に言い聞かせて接するようにしました。するとタスケは下手に出た相手にはどんどん頭に乗るタイプだったので、「おいタスケふざけんじゃねえよ」というような、あたかも障害者をいじめているような感じになってしまい、今回も「おいタスケ、オレだよ覚えてるか」とそんな感じで言うと「古泉さあ〜ん」とちょっと嬉しそうにしてくれたので、よかったです。優勝した後は「古泉さんのお陰です〜」と言って喜んでくれたので、よかったです。朗読の『七転び八起き』は紫綬褒章を受章したおじいさんを誇りにどんな辛いことがあっても七転び八起きでやり抜くのだという固い決意を高らかにうたい上げる、大変素晴らしいものでした。特に深刻な障害を持ったタスケがこんなに前向きであるのにかかわらず、健常者なのに親に対して被害者意識ばっかり述べていた他の詩人たちは、もうちょっと頑張れよとますます思いました。


ハロプロ楽曲大賞2008(12月29日)
 アイドルは出始めと終わりかけが一番おいしいと誰かが言いましたが、以前はロフトプラスワンを超満員札止めにしたと言われるこのイベントもすっかり空席が目立ち、実に居心地がいい空間でした。この期に及んでハロプロに熱い人なんて筋金入りに決まっているので、参加者全員が全員信用できる皆さんです。オレはたまたま日程が合ったので初めて見に行ったわけですが、素晴らしく面白かったです。ヲタによる投票でベスト50をPVを流してみんなで見るという実にシンプルなイベントでした。今年はほぼBuono!しか聴いていなかったのですが、ランキングの大半はBuono!Berryz工房のアルバムからの曲ばかりで、あながち間違っていなかった事が確認されました。℃-uteモーニング娘。本体の不作ぶりもやっぱりそのとおり反映されていました。でも1位モーニング娘。『リゾナントブルー』は改めていい曲で、本体はこの曲に投票が集中したため2位『恋愛ライダー』をはるかに引き離す得票数で、本体の強さもまた示した形となりました。上位に入賞する曲はいい曲ばかりで、ぜんぜん知らない曲が知れてました。シングルのカップリングは見知らぬ名曲が多く、真野恵里菜マノピアノ』なども特によかったです。12時から5時近くまで行われたイベントでしたが本当にあっという間でした。