古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

性奴隷は現実的じゃない

 星島容疑者が被害者の東城瑠理香さんを性奴隷にしたかったと犯行の動機を語っていました。あんな素敵な女性が真横の部屋に暮らしていたらそれこそ狂おしくてたまらい気持ちも分からなくはありません。何か物音一つに精神をズタズタにかき回されていたんでしょうね。でも、だからと言って拉致監禁で性奴隷なんて、それこそ童貞くさい発想であり、全く現実的じゃないと認識すべきであります。オレは面白おかしく犯罪を語りたいわけではないので誤解しないでいただきたいです。性奴隷などと、そんな貧困な発想だから犯罪などに走るのだと、きちんと現実を踏まえた話をして性犯罪を抑制したいと考えております。

 そもそも大昔、綾瀬市で女子高生コンクリート詰め殺人があったじゃないですか。オレはそのルポを読みました。被害者の女子高生は街でも相当評判の美少女だったそうです。それで犯人グループに狙われて拉致監禁されてしまいました。犯人は何度も強姦したりしているうちにすっかり女性としての魅力を感じなくなってしまい、しまいには豚呼ばわりするまでに至り、邪魔臭くなって殺してしまったというのが犯罪の流れでした。

 女の子は社会で人目を意識することで魅力を出しているわけです。なので、監禁なんてしたら途端にブスになって性奴隷としても大してワクワクしなくなります。楽しいのはほんの始めのうちだけでしょうね。だったら本当にリスクしかないわけです。おとなしくデリバリーヘルスを頼んだりした方がずっと楽しいに決まっております。お小遣いをためてファッションヘルスにでも行きましょう。

 実際監禁なんてしたら、お化粧もできないですし、色っぽい洋服も着てくれません。こっちが準備してあげればいいかもしれないですが、男のセンスでやっても似合うかどうかも分からないです。食事の支度もしてあげないといけないし、トイレの問題もあります。お風呂も入れさせてあげないと一瞬で小汚くなります。女の子が立派にきれいで色っぽくあるのは大変な努力の賜物なんですよ。伸びた鼻毛を時々切るのがせいぜいの我々男子には計り知れないほど大変な思いをした結晶なのです。

 女の子を監禁して楽しいのはゲームだけ。放っておいてもブスになる設定がないから。ということで、女性を監禁してもいいことなんてさっぱりないと肝に銘じておいて欲しいです。