古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

紙芝居をしてきました

 三本美治さん主催の紙芝居イベント『紙-1フェスタ』に出場させていただきました。オレみたいな初心者がこのような誉れ高いイベントに出させていただけてまったく申し訳がありませんでした。他のマンガ家さんや歌手の人や落語家さんによる紙芝居はどれ一つ似た作品がなく、とても面白いイベントだったのではないでしょうか。

 特にびっくりしたのは、開演前に話をしたら話し方が随分個性的だったのでタスケみたいな感じの人かな大丈夫かなと失礼にも不安を抱いてしまった松倉如子さんでした。紙芝居をしながら歌い出して、ぴ〜ひょろろろ〜というような縦笛が間奏に入る、アカペラでしたが、本当に大変素晴らしかったです。3枚しか販売していなかったCDを思わず買ってしまいました。


 この動画は髪が長くてかわいらしいですが、紙-1の当日はアマレス女子のような短髪でした。

 松倉さんは極彩色のワンピースのロングドレスを着ていらっしゃって、すごい服ですねと言うと「古着なんです」と言うので、それじゃあ以前にその服を着ていた人がいたわけですね、もしその人が尋ねて来たらどうしますか?と聞いてみたら「会ってみたい」とおっしゃっておりました。

 オレも、オレにしては絵を頑張って描いたつもりだったのですが、オレの前の出番だった羽生生純さんは色塗りだけで2日掛かったと言うほどの大変な力作で、全く申し訳ない気持ちになりました。しかも内容も新感覚西部劇というような内容で、音楽やSEまでにも力が入っていてとても面白かったです。逆に、こんなすごい紙芝居をやられてしまったらオレなんかどうしようもないなと淡々とこなして早めに終わることを心がけました。オレのは自主映画を愛好する若者同士の会話劇でした。セリフを読んでいるうちにだんだん友近の気持ちが入ってきて、最後の方は自分的に大分友近になっていたような気がします。次回は初めから友近の気持ちでやればもっと上手にできるのかなと思いました。出番が3番だったので、その後は気楽に見たり撮影したりしてとても面白かったです。

 銀座眼科で目を集団感染した堀さんが随分元気そうでいらっしゃったので安心しました。『差すか笹塚』という紙芝居はナレーションが時代劇調でかっこよかったです。

 皆さん音楽を駆使したり、蝶ネクタイをしたり、ニュース映像を使用したり、お酒を飲んだり、特になんの工夫もないのはオレくらいでした。紙芝居としても会話劇ってなんだと、だったら人物の絵を割り箸にくっつけて札にして会話をさせた方がいいのではないか、しかしそれでは紙芝居と言えるだろうか、でもそうするとあんまり絵を描かなくていいからいいな、手抜きだと思われるかな実際そうだけど……オレもとにかくいろいろ工夫を試みてみたいです。次回はトーナメント予選から出場したいです!