古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

今月はwiiを買う

 来月1日の『モンスターハンター3』に備えて、今月のうちにwiiを買います。それからADSLがうちは8メガで、それでゲームの通信として大丈夫なのかどうか調べて、もし足りないなら48メガに上げようと思うのです。光ケーブルも今はどうやらすごく安いらしいのですが、設定の変更とか面倒なので、それはまた今度でいいかなと思います。ADSLで通信速度を上げるだけなら3000円で済んで、こっちは何にもしなくていいそうです。

 聞くところによると任天堂はwiiが一台売れても500円しか利益がないそうです。だから何ということもないのですが、だったら定価で買わないといけないんじゃないかという気分になります。実際あんまり値引き販売も聞かないので、中古もそんなに安いわけでもないのでここは新品を買った方がいいと思います。岡田斗司夫さんがギャオのテレビで、おっしゃっていたのですが、現代の日本における投票行為でかなり有効なのはお金の払い方であるとのことです。

 どういう事かと言うと、気に入った肉屋さんがあったらそこで買い物をして自分はその肉屋さんがなくならないように経営を支えて、またそういった意思表示をするという意味だったように思います。また、北野誠さんが干されていますが、北野さんの著作を買って、出版社に北野さんの著作は金になると思わせるのが有効だ、というような事だったと思うのですが、うろ覚えなので違っていたら済みません。

 なるほどと思いました。なのでオレは、モンスターハンターなどというすごい面白いゲームを400時間近く遊ばせてもらって、実際PSPとソフトと吸出しのパンドラバッテリーなどなどしかお金を使っていなくて時間にしたら1時間50円くらいしか使っていない事に非常に申し訳にない気持ちになります。投票行為としてあまりに軽い! 40歳にしてこんなに遊んだゲームも過去にないんですよ。でも、コラムスは相当遊びました。コラムス麻雀格闘倶楽部、パワフルプロ野球、くらいですか、オレが本当に心底面白いと思って取り組んだゲームは、でもそれらをはるかに超えるハマりようなんですよ。だからカプコンさんにはきっちりお金を落とさなくてはならないと気合を入れているわけです。

 そういうわけなので『ウォッチメン』もDVDBOXで一番高いのを予約しました。アマゾンで30%割引があるのでそこはお恥ずかしいところでもありますが、でもそんな事を偉そうにハロヲタの仲間に話したら、おれ達はずっとそんなことばかりやっている、しかもファンクラブ限定商品だと送料で1500円も取られているのでアマゾンで買えるなんて生ぬるいと一喝されました。その上、別に欲しくもない商品を押しメンの応援の目的のためにのみ買うのもしばしばだそうで、全く頭が下がりますが、そこまでオレは真似できないと思いました。

 そんな『ウォッチメン』ですが、それ以降もすごい映画をたくさん見ているにも関わらず、どうにも頭にこびりついて原作も結局面倒でまだ読んでおらず、それほど熱心とも言えないのですが、ほぼ毎日ふとぼんやりするとロールシャッハやナイトオウル、そして誰よりも特にコメディアンの事を考えているんです。最低のヒーロー以前に、人間として最低なのですが、そんな人間臭さが好きで仕方がないんですよね。好きとしか言いようがないです。オレと似ているかと言えばあんなに腹も据わってなく、男ぶりも悪く、なによりセコいですが、潜在的に共通点があると言えばあるというか、モラルやみっともなさを軽く踏みにじる感じに憧れもするわけです。実際そんな事をしたら、コメディアン同様苦い人生の結末が、刑務所に入れられたり、人々に嫌われて孤独に過ごさざるを得ない状況が待っているのは簡単に想像できます。知り合いでもそんな悲しい感じでいなくなってしまった人もいるわけです。映画のストーリーがとてもつまらなくて、すごく残念きわまりないのですが、DVDでは上映よりも40分長いバージョンが収められているそうです。大好きなコメディアンが見れるなら安い! おまけのモーションコミック「ウォッチメン」第一章なんて原作マンガがあるので全く必要なのですが、他に何があるか分からないのでいろいろ悩んだ結果買うことにしました。ブルーレイでもいいかもしれないですが、そうするとPS3かブルーレイレコーダーも必要になるので、そこはいいかなと思いました。

 DVDが届いたら、それに際して原作もきちんと読んで、あれこれ特典映像も見て胸を張ってウォッチメンファンであると言えるようにしたいです。本当にこんなに心にこびりついた映画もいつ以来か分からないくらいなんですよね。