古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

父の命日

 10年前の今日、父が亡くなりました。午後から母と墓参りに行って来ました。帰りに農家が果物を売っていたので、洋ナシと梨とブドウを買いました。道で農家が何か売っているとオレは大抵買うことにしています。現金収入があるのが嬉しいのかな、おばちゃんがすごく嬉しそうにしてくれるんですよ。大抵おまけをすごくくれて、今日も梨が6個で千円だったんですが、おまけを3個もつけてくれましたよ。試食も、いいよってくらい目いっぱいさせてくれます。お買い得かどうかよく分からないんだけど、得した気分がすごく味わえます。

 今日はとてもいい天気で、父が死んだ日もこんなだったねと母が言っていた。父が死んだ日はちょうど天皇賞で、実感が湧かなかったのもあって、こっそり競馬場に行って馬券を買った。スペシャルウィークが勝った日で、「お父さんオレに力を!」と祈ったけど馬券は大外れで、まあこんな罰当たりじゃ当然だと思いました。深刻に受け止めるようになるのは何日か経ってからで、その時は寂しくて寂しくて仕方がなかったです。

 父が遺した店はなんとか継続しています。うちの経営に深刻なダメージを与えたアピタが、イオンの出店で大変そうです。アピタが出来て、駅前に会った店舗は売り上げは3割減りましたもんね。サバイバルは厳しいです。すっかり競馬は興味がなくなって、ギャンブルは何をやってもまるで勝てる気がしません。何に置いても何も勝てる気がしないです。

 部屋が深刻に散らかっていて、そろそろストーブを出したいんですが、片づけをどうにかしない事にはそういうわけにいかず、このままダラダラしていると真冬になってしまう。11月ともなれば相当寒い日だってあるじゃないですか。8月にwiiを出してその後、軽く片付けた事が一回あったきりで、それ以来全く片付けてなくて、ハウスダストや体毛など、僕の目には何も映っていないと自らに暗示を掛けていたんですが、ストーブのあるなしの前ではそんな暗示なんの意味もない。面倒だなあ。

 もう使わなくなったスカパーチューナーとかBSデジタルチューナーや、壊れたパソコンなど捨てるのにお金が掛かりそうなのをずっと部屋の片隅に置いてあって、どうしたものかと1年くらいそのままなんですよね。問題の根はその機械類だけに限った事ではなく、いろいろな物事や問題を放置して先送りし続けるオレの精神にあるわけですよね。父の命日を契機にそんな、だらしない気持ちを改めて部屋を片付け、機械類をどうにか処分して買ったDVDもなるべく見て、読みかけの本も読み終わり、運動も週1ペースを五日に1回くらいにあげて、新しいマンガも準備を進めて、などなどいろいろしよう!

 今日はその前にTheピーズのライブがあるので、帰って来たらそうしよう。ライブの予習もさっぱりしなかったな。

 昨日なんですが、『エスター』という映画を小新のワーナーで見ましたが、これがめちゃくちゃ面白いサイコサスペンス映画でしたよ!! 新潟は残念なことに昨日で上映が終わってしまったわけですが、まだ上映している地方の皆さんお勧めです! シナリオが素晴らしくよく練れていて、見知らぬ役者ばかりが出ているのですがそんなの全然関係ない! 孤児の美少女、エスターを里子に引き取ったらその子が大変悪い子でド偉い事になるってお話なんですが、ここまでじゃないとしても人格障害的なこういうタイプの恐ろしい女をオレは知っているので、本当にゾッとしました。