古泉智浩の『オレは童貞じゃねえ!!』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

5月に見た映画

 2〜3ヶ月まとめて見た映画を報告しているのですが、毎日1本見るのが習慣になって、たまると集計が大変なのでこのマイブームが収まるまで毎月やる事にします。5月はBSとWOWOWでイーストウッド特集があったので、それをたくさん見ました。どれも面白かった。27本見ました。20本くらいでいいかと思うんだけど、録画がどんどん溜まってイーストウッドのも見ていないのがまだまだある。このブーム嫌だ。

○5月に見た映画
『フラッシュバック』(★★★)
『リーサルウェポン』(★★★)
『遠い明日』(★★★)
2001年宇宙の旅』(★★★★)
『ノッキン・オン・ヘブンズドア』(★★)
『昼下がりの決斗』(★★★)
『モンキーボーン』(★★★)
マイマイ新子と千年の魔法』(★★★★)
『ペイルライダー』(★★★)
男たちの挽歌』(★★★)
荒鷲の要塞』(★★★)
『四畳半襖の裏張り』(★★★)
『地獄』(★★)
『フェイクシティ』(★★★)
『ヒーロー・ネバー・ダイ』(★★★)
『ファイヤー・フォックス』(★★★)
グリーン・ゾーン』(★)
『ブラッドワーク』(★★★)
『デトロイト・コップ・シティ』(★★★)
『ウルフマン』(★★★)
『激突!』(★★★)
『目撃』(★★★★)
海底軍艦』(★★★)
運命のボタン』(★)
『アウトロー』(★★★★)
『イエスマン』(★★★★)

 例えば、『デトロイト・コップ・シティ』や『フェイクシティ』『ウルフマン』のように見れば普通に面白くてなおかつ出来もよくて、特に腹のたつような事もなく、頑張ってお作りになったスタッフに敬意を払いたいんだけど、今すでにどんな映画だったのかすっかり忘れつつある。こういう映画を無数に見ているんだけど、果たしてこういった行為にどんな意味があるのか悩ましい気持ちになる。そんな映画を見るなら、歴史的な作品で見てないのをせっせと抑えた方がいいんじゃないだろうか。映画ベスト500とかで見てないのが何本もあります。


○5月に見た映画ベスト5
1位『マイマイ新子と千年の魔法
2位『2001年宇宙の旅
3位『アウトロー』
4位『イエスマン “YES”は人生のパスワード』
5位『目撃』

 『マイマイ新子と千年の魔法』すごくよかった。特にウィスキーボンボンで酔っ払っておかしくなる場面なんというかわいらしさ!抱きしめたい!子供とあんなふうに暮らしたいと思うと涙が出そう。

 『2001年宇宙の旅』は午前十時の映画祭でスクリーンで見れてすごくよかった。岡田斗司夫さんの『オタク学入門』を読んだ上で見ると、画面に溢れる映像の高級感に圧倒される。なんだかよく分からないストーリーも、以前は退屈だとしか思えなかったけど、そういうものだと踏まえて見ると、無重力描写やコントラストや画面の全部にピントが合っている映像を嘗め回すように見れて全く退屈じゃない。オレも大人になったのかな。

 『アウトロー』はこのまま年月が過ぎて『許されざる者』に通じるのかと思える、すごい西部劇だった。

 花くまさんが去年のベストに入れていた『イエスマン“YES”は人生のパスワード』は、確かに、この映画のズーイー『500日のサマー』なんかより断然魅力的だった。ジムキャリーの小ネタもすごく面白かった。このような一点突破のような題材は登場人物があり得ないくらいの低脳に描かれる場合が多いんだけど、この映画は構成が練りに練られていて、実に現実的だった。見終わった後、幸福感に包まれた。

 『目撃』はイーストウッドが泥棒のサスペンス映画で、本編からは逸れるけど、娘をずっとストーキングしているというのが胸に沁みた。娘の人生のポイントには常に立ち会っていて、時折自宅に侵入していた。そんな娘は検事で、父親は泥棒というのも面白かった。


○5月の残念映画ベスト3
1位『運命のボタン
2位『グリーンゾーン』
3位『地獄』

 ここからネタバレありです。
 
 『運命のボタン』は、唐突に贈られたボタンを押すと1億円もらえるけど、替わりに人が死ぬ、という設定で、ボタンを押してしまう主人公がその罪悪感とどう折り合いをつけていくのかという話だと思って見た。そんな貧しい題材でもハリウッドの一流のチームは見事に仕上げてきっと唸らせてくれるはずだと期待した。ところが、主人公はボタンを押すとどんどん散々な目に会うように仕組まれていた。どんどんルールがおかしくなるインチキゲームだった。欲張りはひどい目に会うということになっていて、それを仕組んでいたのが宇宙人だった。飛んでも映画じゃねえか。ひどすぎ。

 『グリーン・ゾーン』は、撮影がとにかく手ブレのガクガク映像で、本当に何かを伝えようとしているのか、単に目を疲れさせようとしているだけなのか、よく分からなくなる。アクション以外でもガクガクしていて、アクションは目いっぱいガクガクで何が映っているか全然分からない。しまいには目が疲れて眠くなった。謎解きも、すでに知れ渡っている謎とは言え、問題の検証がひどく一足飛びで雑だった。このチームの映画はもう見ないことに決定。ガクガクじゃなかったら見てもいいよ。

 『地獄』は神代辰巳ブームの中でどうしようかと思ったが、度々飛んでも映画として語られるので、恐る恐る見たらなるほど、その通りだった。凶暴な石橋連司と原田美枝子のおっぱいがみれたからいいや。


 これら映画よりも今は『ヒーローショー』についてあれこれ語りたいんだよ! 6月の映画なので一旦心を落ち着かせてまた来月振り返ってみたいです。ちょっと興奮を冷ましてから来週あたりにもう一回見に行こうと思います。