私と『スターウォーズ』

　本日からBSハイビジョンで『スターウォーズ』一挙放送が始まっております。

　『スターウォーズ』が劇場公開されたのが小4で、祖母に頼んで見に行ったような記憶がある。字幕の映画が『ジョーズ』で初めて見て、それも字幕が読めなくて途中で飽きてロビーの階段で遊んでました。『スターウォーズ』も公開当時は「フォース」を「理力」と翻訳していて、「撃つ」という字も略字で「缶」に似た文字で書かれていて、なんのことかさっぱり分からず、ついていけなかったです。評判だったので乗りたかったんだけど、乗り切れない自分がいて、いろいろと残念な記憶です。ただ、Xウィングの形は本当に好きでプラモデルだったか模型のおもちゃですごく遊んでいました。帝国軍の巨大戦艦でゴミまみれになるところは嫌だな〜と思いました。ファルコン号はかっこ悪いから好きじゃなかったです。チューバッカも怖い。

　『帝国の逆襲』も中学生で映画館で見ました。ルークの腕が切り落とされて付け替えた機械の腕のカバーが開いて中がウィーウィーと動いているのとか、ハン・ソロがカーボンフリーズされるのもビックリしました。ヨーダが凄いのはあんまり納得できなかった。

　『ジェダイの復讐』は高校生だったと思うけど、もうすっかり『スターウォーズ』には飽きていて見に行きませんでした。初めて見たのは大学生で東京でSFオールナイト上映か何かだったと思います。高校の時にホビージャパンを読み始めて、スピーダーバイクのプラモが紹介されて何だよこれ？かっこいいと思って、見なかった後悔がありました。それがこんな場面かと森の場面は興奮したけど、イオーク族が全然好きじゃなくて、というかぬいぐるみを売ろうとしているような商売っ気を感じて嫌だった。この嫌さは後のジャージャーに受け継がれるんですね。

　旧三部作は、オレの成長度合いと噛み合っていなくて、一番ストライクに楽しんだのは『帝国の逆襲』だったけど、当時はまだビデオもない時代だったので前作を見返す機会もなく、本当に理解はしていなかった。『ジェダイの復讐』を見たときも、それ以前のを見返してもいかなったし特に強い思いもなく見ました。そうは言ってもテレビ放送なども含めて『スターウォーズ』は最低でも4回、もしかしたら6回くらいは見ています。『帝国の逆襲』は3〜4回くらいで、『ジェダイの復讐』はその一回きりかもしれないです。

　それで時代は移って新三部作が始まります。『エピソード１』は新潟に戻って、当時まだ営業していた東宝万代プラザで見ました。どれだけ人が押し寄せているだろうかと緊張して見に行ったら、5人だったので腰抜かしそうになりました。ガラガラの映画館で見た『ファントムメナス』は、ジャージャーにとにかくイライラして、会議がやたらと長いし、敵の鬼みたいなやつもあんまりかっこよくなくて、レースの場面が一番面白かったという印象でした。

　『エピソード2』はジャージャーがちょい役になっていてよかったけど会議が長いという記憶しか残っていない。本当に何も思い出せない。アナキンがけっこうな凄腕になっていてアクションシーンで何一つ緊張感がなかったんじゃないかな。弱点ないとダメでしょう。

　『エピソード3』はちびっ子のジェダイがいっぱい殺されたのと、ジェダイの猛者があっさりやられたのと、会議とセックスの暖炉場面しか記憶にないです。

　『2』と『3』はユナイテッドで見たと思います。

　『クローンウォーズ』も律儀に亀田にできたワーナーで見ました。さっぱり面白くなかったです。機械兵団（違うかも）とアニメのジェダイなんか、何一つ感情をゆさぶられる要素ないじゃないですか。何がどうあろうと丸っきりどうでもいいとしか感じなかったです。アニメだからヨーダが普通に見えた。

　そういうわけでオレは特にスターウォーズファンでも何でもないのです。でも映画秘宝のオールタイムベストテンで見返した旧三部作の１『スターウォーズ』は抜群に面白かったです。まさしく歴史的な一本で、圧倒的でした。ルークがオビワンに「宇宙で活躍しようじゃないか、お前にはその才能がある」と誘われても「でも刈り入れがあるからなあ……おじさんに怒られるよ」とグチグチ悩んでいるところなんか最高じゃないですか。先を知っていても全部の場面面白いです。今見るとファルコン号も無骨でかっこいい。

　新三部作は旧三部作にどうやったらうまいこと繋がるか、その後づけの辻褄合わせで頑張っているのがよくないと思います。会議の場面の退屈さは筆舌に尽くし難いです。そんなの宇宙に流れるテロップで済ませばいいんじゃないですかね。それが作家として描きたい事だとも思えないんですよ。新三部作と『クローンウォーズ』はもう二度と見たいと思わないですが、旧三部作の特に1は何度見てもいいし、3は一回か2回くらいしか見ていないので今回の放送で見てみようかと思います。