不思議で面白い漫画

　太田基之さんの単行本が青林工藝舎より発売となっております。年末にスピリッツに掲載されていた前後編の読み切りもとても面白かった。太田さんは以前、鳥子悟というペンネームを使っていて、今でもお会いするとつい「鳥子さん」と呼んでしまう。静岡にお住まいでいらっしゃるので、静岡の漫画家と言えば尾上龍太郎さんもいらっしゃるので他にも誰かいた気がするので、みんな連絡取り合って遊んだりしたらいいと思います。

　そんな太田さんの漫画は日常に不思議な出来事がするりと入り込んでくるようなちょっと怖い漫画で、デビッドリンチとか好きな人はきっと気に入るんじゃないかな。

収穫の日は近い

東京アサイラム (IKKI COMIX rare)

　今月号のアックスでは巻頭特集もされています。

アックス 第91号 特集:太田基之

　去年読んで一番びっくりした漫画が鮪オーケストラさんの『少々生臭いお話』という強烈に不思議で、エロもあるけど趣味が極端すぎるので面白いけどあんまり嬉しくない過剰なセンスがあふれる短編集です。ユーモアセンスも過剰でとても面白いんだけど少し怖い。

少々生臭いお話 (ビームコミックス)

　最近アックスでは真っ先にページを探して読んでいるのが、まどの一哉さんで今回は脱法ハーブとピノキオを合わせてようなマンガ『ロバの街』なんだこりゃ？と思いましたが不思議面白い、そして怖い！　僕は自主映画を作るのが趣味なのですが、原作で何か撮るとしたら、まどのさんの漫画はとても映像化してみたいんですよね。日常がベースなので撮りやすいんです。

洞窟ゲーム

　そういった不思議面白い漫画読みたいな～と考えているみなさん、このお三方の作品をチェックしてみましょう！