古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

コミックビーム5月号

 発売中のコミックビーム5月号は『悪魔を憐れむ唄』10話が掲載されております。単行本の最後で助けた太った女がああなってしまったため、それをどうにかするのに主人公の渡辺がまたこき使われるといった内容です。単行本をお読みいただいた皆さんは7話までなので、その間8、9話挟んでの10話なので、なんともネタバレしないようにしないといけないんですが、8話から渡辺のお笑い道を折に触れて振り返る内容となっていて、第10話は某ラジオ番組の出待ちをするエピソードを描いています。

 

 

 これはオレの実体験をトレースしているんですね。違うところは、わざわざ出待ちをするために関越で上京したことです。漫画の内容とは逆のルートをたどっています。今では一緒に三平映画館の新潟版サイゼリヤ映画館で映画の感想を述べ合う仲になっている南くんと行きました。漫画ではその役割を長谷川に置き換えています。多分自主映画を始める前の事なので、2002年くらいだったんじゃないかな。ゲームで言えば、ゲームキューブの時代でした。

 

 うちの車で、父が買ったマツダの紺色のセダンでミレーニアかセンティアだったか、当時は車種には全く興味がなかったため今調べてもよく分かりませんでした。今やMT車が趣味になるとは予想もしておらず、当時から興味があったら、いろいろなMT車に乗れていたはずで、すごく損した気分。しかしMT車が絶滅寸前だから興味が湧きでたところもあり、こうして振り返る事には意味がないのかもしれません。

 

 そういうわけで、悪魔を憐れむ唄』第10話は10年以上前の記憶をまさぐって描いているということを踏まえてお楽しみいただけたらなと思います!

 

  

 

 『悪魔を憐れむ唄』1巻と『夕焼け集団リンチ』はキンドルでも発売中ですよ!