古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

池袋マンガ教室が変わった

 毎月第2・4日曜日に開催している池袋マンガ教室は、毎回発想の練習でディスカッションをして、それを元に漫画を描くのが宿題でした。今回のテーマが「モチベーション」で、モチベーションを上げるためには締切が非常に高い効果があることをお話させていただいて、他にもいろいろあるんだけど、とにかく締切効果を検証することも含めて、初めての試みでディスカッションの直後に4コマ漫画を20分で描いていただいた。すると、締切と言うのは絶大な効果があるもので、皆さんきちんと対応して描いてくださった。


池袋コミュニティ・カレッジ | セブンカルチャーネットワーク

 

 これまでも冒頭20分は遅刻してくる人を待つ意味もあって、僕が2コマ埋めた4コマ漫画の残りを埋めていただく、という課題をしていただいていて、遅れて来た人も慌てて5分くらいで完成させることもあり、それにも締切の威力の凄さを実感していました。今回、ディスカッションの漫画は全部のコマを自力で埋めないといけないので、果たしてどうだろう?と思っていたら皆さん、しっかり取り組んでくださって、びっくりしました。宿題だと2週間のうちにディスカッションの内容を忘れてしまうこともあるので、新鮮なうちにネームを描くのもよかったのかもしれない。

 

 今回は参加が6人で、3人ずつの班に分かれてディスカッションしていただいた。班分けするとディスカッションは、全員の話が聞けなくなるのでちょっとつまらないんだけど、生徒さんにとってメリットが高いのは、少人数でも即座に4コマ漫画を構成することかなと思いました。

 

 描いていただいた、四コマ漫画のネームはその場で講評して、宿題は、更にそれを上手に描き直したり、ディスカッションで話した他の題材をもう一本仕上げていただく、ということにしました。同じ内容も何度も描き直した方がやっぱりよくなるし、角度を変えて表現するのもすごくいいです。プロになったら、そんなに面白い発想がいくつもあるわけではなく、同じ題材を角度を変えて何度も描くなんてことはすごくありますからね。

 

 あんまり人数が多いと講評も時間が掛かって、できないかもしれないので、人数が多すぎない回はこの取り組みをしてみたいと思います。よりスパルタ式になったとも言えますが、スパルタ式にどんどん描いて慣れると漫画を描くのが楽になるからいいと思います。

 

 マンガ教室の宿題ができない人、僕も直前までやる気が起こらないので大体12:30くらいにコミカレに来て9階のテーブルのスペースで課題を作って、宿題の寸評をしています。あそこは飲食しながら使えるのでいいですよ。