エッセイ漫画教室とネーム講座
池袋コミュニティカレッジでエッセイ漫画教室とネーム講座を開催しています。毎月第2・4月曜日にエッセイ漫画で、不定期で火曜日3ヶ月で全4回でネーム講座です。ずっと初心者向けの漫画教室をしていたのも含めると6年目になりました。一時は申し込みが極端に少なくて開催がなくなったこともありましたが、どうにかこうにか続いております。
エッセイ漫画教室は初心者から漫画を描いている人まで広く対象にしております。僕自信がエッセイ漫画を描くために開発した技法を用いて、その活用を学んでいただいております。
この技法を用いて僕もエッセイ漫画を描いて文章とエッセイ漫画の育児本を出しました。
また、弟子の宮川聡くんの紹介でオモコロで描かせていただいているのですが、そこでも釣りエッセイ漫画を描かせていただいております。
誰でも超絶に簡単にエッセイ漫画が描けてしまう、恐るべき秘術を用いております。ただ、秘術だけにとどまっていては発展がないので、そこは漫画という表現手段は非常に多様なので、もっといろいろな可能性を模索すべきなのです。そういったことをエッセイ漫画教室では探って行きたいと考えております。
ネーム講座は、僕が実は大学で心理学を学んでおりまして、来談者中心療法というロジャースと言う人が開発したカウンセリング技法なのですが、その要素を活用してご本人が描くべき漫画をディスカッションで探っていく方式を用いております。ネームの実習作業もその時間でやるため、平日の夕方から5時間と言う無茶な時間設定でやらせていただいております。締め切り効果というのも実際あるんですよ。エッセイ漫画の方も、エッセイ四コマを15分くらいで描いていただいてます。
ネーム講座は、本格的に漫画家になりたい人や、漫画家として行き詰まりを感じていたり、受賞したことがあってもその後さっぱりな人や、廃業を考えているような人が対象です。実は、僕は漫画なんてものは誰でも描けると信じていましたが、最近はそこに疑問が生じております。もちろん、出来のいい漫画かどうか、面白い漫画かどうかというのとは別問題で、カラオケで歌を歌うくらいに漫画なんて誰でも描けると思っていました。四コマや1ページ漫画くらいなら今でも誰でも描けると思っていますが、ある程度まとまった枚数、16ページから24枚くらいの読みきり漫画を最後まで描ききるのは適正が必要なのかもしれないとの疑念が生じてしまいました。このネーム講座は全く描いたことが無い人には胸を張ってお勧めできません。
読みきり漫画のネームは、絶対に2回か3回は直した方がいいに決まっているのです。よほどの天才で無い限りそうに決まっています。よほどの天才はそもそもこんな講座に興味などもたないので、この講座がちょっとでも気になる人は3回直した方がいいです。そんな読みきり漫画のネームを、プロットから始めて、人物表、箱書き、シナリオ、と段階を踏んでその度に見直してじっくりネーム作業に入ります。ご本人なりにやりやすい方式があるかもしれません。その場合はご本人のやり方を尊重します。
ネームなんてものは個人差があるのが、進むことができる人は3ヶ月の間に何本仕上げていただいても全く問題ありません。生徒の藤原さんがこの講座で「一人でやっていたら1ヶ月掛かるのが1日でできた」とおっしゃってくださいました。嬉しい!
そういうわけで今年はみんなで漫画家になるとしましょう!