里親映画ベストテン
僕はそうしがちなのですが、自分の実人生や経験を映画など物語と照らし合わせてみてしまいます。そうすると、近年どんどん映画の中の里親要素が気になってしまいます。そうして気づいた里親映画をリストアップしてナンバーワン里親映画を決定したいと思います。
まず里親映画をどう定義するかがまず問題ですが、「血縁のない子どもを養育する」もしくは「一定期間親子のように一緒に過ごす」とします。そして評価ポイントでは、「養育度」「愛着度」「試し行動度」「リアリティ」「物語の中心度」などを総合して判断します。
実際、里親活動に当たってかなりな影響を受けた作品に『八日目の蝉』があります。これはまず原作小説を先に読んでもいて、映画も素晴らしかったです。特に永作博美さんが小豆島で当時3才の娘を養育する感じがすごくよかったです。ただ、このお話自体が、成長した娘のトラウマ探求の方に軸が置かれており、養育そのものはサブストーリーという、里親映画としての減点ポイントがあります。そんな感じで評価して行きます。
映画においては、里子や養子でありがちな「親試し」「試し行動」という超難関ポイントが誘拐犯に物心つくまで育てられたため、実親に向かいがちという傾向があります。『八日目の蝉』『最愛の子』『光をくれた人』などがそうです。若干ポイントがずれるかもしれませんが、ホラー映画『エスター』はかなり里親の恐怖を芯を捕らえた形で描いていると言えます。
そういった、古今東西さまざまな里親映画から、近年記憶に新しいものと印象深く残っている映画からエントリー作品をラインナップしました。
『キッド』(1921)チャールズ・チャップリン監督
『アニー』(1982)ジョン・ヒューストン監督
『逃がれの街』(1983)工藤栄一監督
『おまえうまそうだな』(2010)藤森雅也監督
『八日目の蝉』(2011)成島出監督
『チョコレートドーナツ』(2014)トラビス・ファイン監督
『アニー』(2015)ウィル・グラック監督
『最愛の子』(2016)ピーターチャン監督
『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)クリス・マッケイ監督
『バーフバリ』(2017)S・S・ラージャマウリ監督
『光をくれた人』(2017)デレク・シアンフランス監督
『オレの獲物はビンラディン』(2017)ラリー・チャールズ監督
こうして見ると、90年代と全くなく、00年代は1本と偏りがありすぎるのですが、思い出すことができない。まだ他に絶対あるはずなんですが、暫定ベストテンでもいいかなと思います。10年代で10本あるから古いのは参照作品にして2010年代の里親映画ベストテンでもいいのかな。
とにかく上記の作品について里親要素がどのように物語で機能しているのか、里親をするに当たって勇気をくれたのか、今も心の支えになっているのかを大いに語りたいと思います。
日時:2月16日18時30分より
料金:千円
会場:新潟市学校町通 北書店