古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

週末のスポーツ

 月曜日まで東京に行ってました。

 アメフトは詳しくないのだが、はっとする奇跡のような場面が多々あり、夜中BSでやっているのを時間がある時は見る。
 今年はレギュラーシーズンをちょいちょい見て、プレイオフは1試合とダイジェストを見た。なのでスーパーボールが楽しみだった。スーパーボウルだけは毎年生中継を見る事にしているのだが、今年は上京中で、もちろん録画はしておくものの、やっぱり生で見たいと思い、マンガ家の尾上龍太郎先生のご自宅件仕事場で一緒に観戦させていただいた。

 尾上さんは、やたらと詳しいのでどうしたのかと思っていたら高校生のとき3ヶ月だけアメフト部に在籍していたそうであった。お陰でこれまで、知らなかった細かいルールについてあれこれ教わることができた。あの銀杏みたいな形のボールはとり易くてあの形なのかと聞いた所、「取りにくい」そうであった。そう考えるとますますロングパスの難しさが想像できた。
 尾上さんはスティーラーズを応援していた。オレはどっちも別に贔屓ではなかった。というのも感情移入するほどの情報がないので、応援のしようがない。選手もヘルメットを被っているので顔が見えずキャラを把握しずらい。普段は、逆転が見たいので負けている方を応援する。大抵の場合そのまま逆転せずに終わるので見ていてがっかりする事が多い。
 今回は、ジャッジが完全にスティーラーズに有利な判定ばかりしていて、相手のシーホークスが気の毒だったため、尾上さんに遠慮気味にシーホークスを応援した。試合はスティーラーズの勝ちだった。シーホークスの不利な判定が1つか2つなかったらずっとエキサイティングな展開だったと思われただけに残念だった。それでもインターセプトやロングパスでのタッチダウンには興奮する場面が多々あった。
 一人で見るよりずっと面白かった。夜、実家に帰って日テレの中継をちらちら見ていたら、NHKより実況がエキサイティングで面白そうであった。こっちが生ならよかったのに。

 日曜日のK-1 World Maxを録画しておいたものを見る。
 判定試合が多く途中で寝た。そんな中大好きなリトアニアのレミギウスがスペシャルマッチで出ていた。
 彼はおばあちゃんの薬代を稼ぐために格闘技をやっている。試合の前に名前をコールされると四方にぴょこぴょこと頭を気ぜわしく下げる様子が非常に可愛らしいのだ。顔立ちも本当に素直そうなきれいな顔で、目がキラキラしている。『はじめの一歩』の幕之内一歩を思い出す。そんな彼が一度試合開始となると、えげつないまでのムエタイ技を繰り出し、今回も飛び膝蹴りを顔面に叩き込み8秒で試合を終わらせていた。素晴らしかった。
 トーナメントは決勝の途中で録画が切れていた。佐藤選手が勝ったようであった。

 東京から帰って祖母に挨拶をすると「普段いる人がいねと、歯が抜けたみてら」と老人ならではの喩えで語った。祖母は総入歯である。