古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

ブラジリアンキックのコツが分かったぞ!!

 K-1での一押し格闘家はブラジルの極真空手のクラウベフェイトーザです。

 空手を愛好する者としての愛着があるし何より、彼の必殺技であるブラジリアンハイキックが見た目のカッコよさも去ることながら、KOを量産する破壊力も素晴らしく、本当に大好き。
 ミルコクロコップの空気を切り裂くようなハイキックも魅力的だが、最近はすっかり警戒されて避けられるようになってしまっている。
 クラウベのブラジリアンハイキックも同じ上段蹴りだが、見た目が全然違っている。ミルコに代表されるハイキックは言わば、ドアの蝶番のように足を振り回す形式で、大きな円運動で斜め下から繰り出される。それに対してブラジリアンキックは膝をぐっと前に突き出したかと思うと、その先で、膝を中心に脛がくるっと小さく縦に回転して、普通に横からの蹴りへのガード避けて、垂直に近い角度で振り下ろされるのだ。
 膝を前に突き出した状態からは普通は前蹴りが飛んでくるのでお腹や胸を守ればいいのだが、同じ体勢で顔面を攻撃できるのは攻撃の幅がすごく広がる。上段を警戒されたら、そのままお腹を蹴ってやればいいのだ。glaube_feitosa前から一体どういう仕組みでそういう蹴りが出せるのか意味が分からなかった。

 今日は空手に行って来て、ミット打ちの時間で上段蹴りもやっていたのだが、普通に蹴っていただけだった。さっき『オーラの泉』を見ながらふとブラジリアンハイキックの事を考えていたら、やり方がなんとなく思いついた。本当にわけもなく、ゲストの原沙知恵の話を聞いていたら思いついたのだ。

 やり方は、まず、前蹴りを出すよりも高く、相手の顔面を蹴るくらいの勢いで膝を突き出す。そしたら、そのまま、上体を真横に回転させる。その際上体はなるべく寝かせておく。回転に合わせて畳んでいた足を延ばすと、垂直に近い角度で膝を中心に脛から先を振り下ろすことができる……のではなかろうか。

 早速、居間に行って、椅子の背もたれに手をついて、左右の足でやってみたら、なんとなくそれっぽくなっていた。明日か明後日道場に行ってサンドバックで実験してみよう。


 これを本当に習得できたら試合で有効な技となるのは間違いない!! 今年の目標である「必殺技を身につける」は、ブラジリアンハイキックで決まり!!