古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

WBCは面白かった!!

 野球の試合中継に熱中して見たのは一体何年ぶりなのか、過去そんな経験があったかどうかすら記憶にないくらいで、もしかしたら王選手の756号くらいまで遡らなければならないかもしれない。そんなオレも月曜日にたまたま見た日本対アメリカはあまりの緊張感で、更にあのインチキな判定負けで、全身の血がたぎり狂う感覚を味わった。
 メキシコ戦でも緊張感漲る序盤戦から大量得点でのカタルシルは素晴らしく、後半のメキシコを抑えることができるのかと言ったハラハラ感も凄まじく、見ていてヘトヘトになった。
 そして今日の韓国戦はとてつもない投手戦となり、ほとんどヒットがない展開で、これまた凄まじく緊張感が溢れ返って、残念な結果ながらも面白かった。日本の運のなさはこれまた如何にと言った感じであった。素人目でも実力はアメリカにも韓国にも決して引けを取っているわけではなく、サッカーに例えればスペインやアルゼンチンくらいのレベルだと思うので、何度もこういった大会に参加したらそのうち優勝するだろう。

 さて、それにしてもなぜ同じ野球中継が、普段の試合は楽しめないのか考えてみた。

・贔屓のチームがなく、勝利にさほど興味が沸かない。
 どこかのチームを好きになれば、またお金を賭けるかしたら、勝敗に興味が沸き、試合で興奮できそうな気がする。今回のような国際試合は、同じ日本人としてすんなり応援できるチームがあるのでとてもいい。なので、どうにか好きな選手やチームを作りたいのだが、魅力も感じずに無理に好きになるのもおかなしな話だ。どうしても面白くて見ていると幸せな気分になる、見ないと損した気分になるような選手などが現れてくれると嬉しいな。

・中継でCMが多く、集中して見るのが難しい。
 特に今日の韓国戦は、新潟ではローカルCMが多く、CM自体のクオリティが低いので見ていて辛かった。サッカーなどは試合中CMがなく画面から目が離せない。CM中に例えば『黄金伝説』などを見たらそれっきり戻らなくなる事が多い。

・裏番組が面白い。
 普通にゴールデンでやっているバラエティ番組のクオリティが高すぎる。普通に『銭形金太郎』や『さんま御殿』など面白すぎるし、しかも最近は面白いだけでなく『世界一受けたい授業』など勉強にもなる番組が多く、これでは野球はよっぽど好きな人以外には厳しい。なのでむしろ、ゴールデンで中継するよりもスカパーなどでCMなし、面白い解説たっぷりで中継した方が中継自体のクオリティや面白さもアップするのではないだろうか。

・ジャイアンツが嫌い。
 何よりも大問題なのがこの「ジャイアンツ嫌い」だ。普段全く見ない中継を見る場合はとにかくジャイアンツが負けるように相手チームを応援しながら見る。「ジャイアンツファンがしょんぼりしたらざまあだぜ」などと本当に嫌な感情を抱きながら見るので、人格形成にも悪い影響が出る。そもそもへそ曲がりなので、ジャイアンツが嫌いな理由も、野球の好きな人の大半が応援していてしゃら臭いからで、本当は別にジャイアンツが嫌いなわけでもないような気がする。それにしても「野球中継=ジャイアンツ戦の中継」なので、好きで楽しんで見るのは難しい。

 考えれば考えるほど絶望的な状況が浮き彫りになるだけだった。次回のWBCかオリンピックを楽しみに待っている方がいいのかもしれない。