古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

忘れられないあさ美ちゃんの思い出

 いつかの『特報歌の大辞テン!』に紺野あさ美ちゃんが出演した時のこと。その回には敬愛する伊集院光さんも出演されていた。結婚についての歌がランクインして話題が結婚のことになり、司会の徳光さんが「紺野さんはどんな人と結婚したいですか?」と質問した。

 あさ美ちゃんは、言葉を選びながら質問に答え始めた。

 正確な言葉は忘れてしまったけど「よく、奥さんの事をけなす人がいるじゃないですか。うちの奥さんは何も仕事をしないでテレビをみてゴロゴロしてばかりいるってよくけなす人がいるじゃないですか、奥さんの事をけなさない人がいいですね」と言った。きっと「優しい人がいいですね」とか適当ななんでもない答えを想定していたのだろう。それを真横で聞いていた伊集院さんは、ちょっと驚いた感じですごく細めて目を何度もうなずいていた。徳光さんもすっかり感心して目を細めていた。こんな可愛らしくてしっかりした答えをするアイドルなんていないよね!

 さて、今回の卒業の件についてじっくり考えてみた。

 直前につんく♂さんの婚約発表があった。普通に考えて、つんく♂さんがモーニング娘。を始めとしてハロープロジェクト全体に興味を失っても全く不思議じゃない。たとえ仕事であっても、ハロメンに対して女として見ている部分があっただろうが、それが薄まってしまうだろう。しかも、つんく♂さんは細木数子先生の六星占術で言えば土星人+で、今がまさに大殺界のど真ん中で、やってはいけないことの代表に結婚がある。この時期はこれまでのペースを崩さず、生活環境を変えないのが一番なのだそうだ。これは今後、あさ美ちゃんの卒業に留まらず、飛んでもない事が起こることも想定しておかなければならない。結婚が失敗したらまた情熱をもってハローに取り組んでくれるかもしれない。それから、シャ乱Qの復活もある。自分がメインを務めるバンドに力を注がないわけがなく、ますますハローに力をいれなくなる可能性がある。

 あさ美ちゃんはアロハロ写真集とDVDを発売し、好調な売れ行きを示した。『涙が止まらない放課後』という曲でセンターを務め、成果は実感としていいものはなかったかもしれないが、歌手としての限界と到達点を感じたかもしれない。スポーツフェスティバルでのMVPを獲得し、あさ美ちゃんはモーニング娘。メンバーでやれることは全てやりつくしたと思ったのかもしれない。

 ミキティ高橋愛ちゃんが歌っている奥で懸命に踊るあさ美ちゃんを見つけるのが好きだったんだよね。そんな立場でも手を抜かず頑張っているコンコンちゃんは偉いなーと思っていた。いつか吉田豪さんにインタビューして頂きたい。でも優等生的な答えしかしないかもしれないね。そんな話でもオレは充分売れしいんだけど。

 健気で可愛らしい女の子を応援したい気持ちは強くあり、新垣理沙ちゃんも確かに好きだけど、あさ美ちゃんと同じモーニング娘。だと思うとちょっと気が重たく、そもそも写真集を買うほどではない。新潟に来たらコンサートは行くと思うけど、これまでのように関東圏まで脚を運ぶ事はなくなるだろう。ハロモニの放送も終わってしまった。ソニンちゃんでも応援しようかな。あーあ。