古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

お知らせと最近みた映画

 安藤さんや坂井さんと一緒に舞台挨拶などさせていただく事になりました。いいのか!このオレがどのツラを下げて人前に出ればいいのだ!!

『青春★金属バット』試写会  ←こちらから申し込みできます。
018月15日(火)
18:00開場 18:30舞台挨拶 18:50上映
ヤクルトホール(東京・新橋)

100組200名様、応募締め切り8月7日です。

 それから新刊の『これが未来だぜ!』がもしかしたら10日くらいに店頭に並ぶかもしれません。でも取次会社さんが混んでいたらお盆明けになるそうです。

 久しぶりに空手に出席しました。2ヶ月ぶりで、みんな強くたくましくなっているので魂消ました。夏なんだからみんな怠けて堕落欲しい! 久しぶりの稽古には恐怖心がいくらかあったのですが、やってみたら杞憂であることが分り、行ってみて本当によかった。結局肉体改造は中途半端な結果になっているので、どのくらい向上しているのかさっぱり分りません。早朝に近所の小学校のグランドで50メートルダッシュをトレーニングメニューに加えようかどうしようか迷っています。ダッシュ10本してからジョギングというメニューにできればしたい。したいけど、無理をして嫌になったらどうしようもないので、慎重に進めねばなりません。

 運動でダクダクに汗をかくのは気持ちがいいと思っていたのですが、夏場は気持ち悪いですね。

 映画を何本か見ました。

・『もののけ姫』(DVDレンタル)
 宮崎監督のインタビュー本を図書館で借りて読んだら、この作品についてたっぷり語っていてすごく見たくなった。劇場公開時に劇場で見た時は、今ひとつな印象であったが、改めて見たらけっこうな、かなりな充実作だった。主人公が呪われているというのがまずいいし、ヒロインが「オレは山犬だ!」と言っているのも清々しい。「世界は一筋縄では行かない」というのを壮大に描いていた。

・『MI:?』(ユナイテッドシネマで見た)
 歳を取ったせいかアクション映画は、先が読めたりお約束な展開があると、途端に白けてしまうようになっている。しかしこの映画のアクションはすごくハラハラするのは一体なぜなんだろう、やっぱり目新しい表現を心がけているということなのかなと思った。ちょっとした工夫の積み重ねであったりもするのだろう。物語的には重箱の隅をつつける箇所もあるにはあるが、気にならない程度の事なので、最後までドキドキして見れてすごく面白かった。

・『フレンチコネクション』(DVDレンタル)
 町山智浩さんの本を読んで以前から見たいと思っていたのをやっと見た。登場人物が多く誰が誰だか把握するのが大変だった。主役のジーンハックマンが何をしているのか途中までよく分からなかった。しかし後半は見せ場が多くハラハラして、映像自体が70年代のビンテージになっているのも楽しかった。唐突な結末も風変わりでよかった。しかしDVDを所有したいとかもう一度見たいかと言ったら、そこまでではない。

・『鬼畜大宴会』(DVD購入)
 お世話になっている熊切監督のデビュー作なので、前から見ようとレンタル屋で探しても中々なかった。世話んなってるんだからさっさと買えという話である。ネットで購入しやっと見た。「滅茶苦茶にやって殺しあうだけ」というような評価を見ていたので、本当にそうなのかな、だったらあんまり好きになれないかもしれないから、次に会っても言うのよそうなどと考えつつ見たところ、ストーリーもしっかりしているし、きちんとした青春映画でびっくりした。全然滅茶苦茶じゃなかった。永田洋子みたいな活動家の女リーダーが、気に入った男を飲み会の最中に別室に連れ込んでセックスを始める、女の声が響く中、残された男達は鍋を囲んで黙り込むという場面がとてもよかった。凄惨な場面も多々あるのだが、特典映像のメイキングでは、そんな凄惨な場面を若い学生達が撮影している現場は情熱が溢れんばかりで、なんだか羨ましくなった。