古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

単行本『これが未来だぜ!』の見本

Sany0022 今月発売予定の単行本の見本が届きました。
 今回は表紙のために写真取材を敢行したり、ラフを何枚も描いたりと特に頑張ったし、装丁の井上さんも特に気合を入れてくださったのかいつもより数段かっこいいような気がします! そうは言っても他がよくないという意味では全然ないですよ! 

A1 なにしろ、普段描かない背景を描いてますからね! 近所の景色の写真を撮ってきて、近未来っぽくコラージュしてみたりしました。工場は今話題の北越製紙で、いつも通っている空手道場の真裏です。道場の近くは時々変な匂いがします。写真を組み合わせていたらどんどん汚くなって行ったのですが、絵にしてみたらなんかすっきりして、ものものしさがなくなりました。


 著作のあとがきではよく、担当編集者の方や装丁のデザイナーにお礼の言葉を述べることがよくありますが、オレはそれをやったことがなく、今回もしてないのです。内輪の業務連絡をなぜわざわざあとがきでするのだろうと読んでいていつも思い、お礼なら直に会って述べたり贈り物したりすればいいではないかと思う。あとがきでやる場合は電話したり会ったりしない人たちなのだろうか。超売れっ子で会ってる暇なんかないのかな。

 あとがきは作品解説やそのマンガを描いた時に思った事で、マンガに描ききれなかった事などの作文を載せています。上記の文章と矛盾しますがせっかくなのでこの場を使って御礼を述べさせていただきます。担当編集者の志村勝紀さま、何冊も作っていただき誠にありがとうございます。今回も満足の行く本にしていただいてすごく嬉しいです。そして何より毎週毎週伊集院さんや爆笑問題のラジオを録音していただいて本当にお世話になっております。それなしではマンガが描けません。これからもご面倒おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 デザイナーの井上則人さま、これで6冊目となりまして、今回も素晴らしい装丁を作って下さり誠にありがとうございます。オレは本当に絵についてのセンスは全く自信がなく、何がよくて何がよくないのかさっぱり分からないところがありまして、井上さんのセンスを信頼しきっております。「こういった感じで」と発注いただいても、満足に応えられず迷惑を掛けておりますが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 今回もお値段が1100円と、学生さんや無職の大人の皆さんには申し訳ないことになっております。ここはオレも出版社も苦しいところであることをご理解いただくより仕方がない状況で本当にすみません。何冊かオレの本をお持ちの方には値引きサービスができるようなシステムをいつか導入したいです!

 東京都内など入荷の早い書店さんではもしかしたら10日くらいには店頭に並ぶかもしれないそうです。地方ではお盆明けになるところもあるそうです。