古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

どうもありがとうございました!

 日曜日は新津のサイン会、昨日はWOODYでのライブと、いらしてくださった皆様本当にありがとうございました。

 日曜日は新津の本の店・英進堂さんで、サイン会を開催していただきました。お客さんはせいぜい5人、0人でも想定内と思っていたのですが、8人ものお客様にいらしていただき、完全に想定外でびっくりしました。

 そんな皆さんにサインと共にお菓子を配ったのですが、2個あまりました。サインをしている様子を机の真横に突っ立って見ている小柄な男の子がいて、そこからちょっと離れたところにもう一人ぽっちゃりした子がいました。その二人に残ったお菓子を上げて、在庫の本にサインをしていたら、小柄な方の男の子がずっとその様子を真ん前でニコニコしながら見ていました。すごく可愛らしい笑顔で「何年生なの?」と聞くと「中一」と言いました。小三か小四くらいかと思っていたので驚きました。「ああそう、じゃあ学校でも小さい方?」と聞くと何も答えずにニコニコしてました。それから後も「ポケモン好き?」「部活はやってるの?」「テレビは何見るの?」「どんなマンガが好きなの?」といろいろ質問したのですが、一切何も答えずにただニコニコしてそこに立っているだけした。でもその笑顔が本当にうれしくなるような、可愛らしくニコニコしていたので全然気になりませんでした。一通りサインが終わったので「大人になった読んでね」と言って奥に引っ込みました。その子の写真を撮ればよかったです。

 昨日は新潟のアート系音楽イベント『言霊・音霊』に場違いな感じを相当かもし出しつつ、それでも気後れしないように演奏と、MCを頑張りました。アウェーな感じがひしひしとする中、「しょこたんにタマキンを見られた事件」「オナニー中に母が部屋に入ってくる事件」などとっておきの持ちネタを披露し、リハよりもずいぶん上手に話せたような気が、我ながらしております。なにより笑いが起こりそうな雰囲気は0で、そんな状況に臆することなく話ができたことで八割方満足です。昔は何の根拠もなく演奏に自信があった若者だったので、黙々と演奏だけしていたのですが、今やそんな甘えは許されません。ちょっとでもお楽しみいただけるように、邁進していく所存であります。

 初めて行った新生WOODYですが、ギターアンプのPAがないなど、実に手作りでアナログ過ぎる感覚で、オレはそういうの好きなんですよね。デジタルもいいですが得体が知れなくて手に負えない感じがするじゃないですか。それに条件が整いすぎていると逆にプレッシャーを感じます。とてもいいライブハウスでした。また出たい! 度々東京からメンバーに失業をする覚悟で来てもらっても申し訳ないので、一人でもパフォーマンスできるような体制も整えたいものであります。

 フィーバーズの小沢さん、タカベーさん、丸目さん、共演したミミナリの皆様、ルインズの吉田さん、月野さん、ヨッピーさん、録画してもらった永島さん、ご来場いただいたふきだまりの皆様、book of daysの帰山ご夫妻他にもたくさんのご来場の皆様、本当にありがとうございました。そして何より主催の伊藤さんありがとうございました。

 そして更には、バンドメンバーである小沢とタカベーが飲みに連れて行ってもらって宿泊までさせていただいたふきだまり代表の風間さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 ルインズの吉田さんがアクションで『ライフ・イズ・デッド』を読んで下さっているとおっしゃってくださいました! 驚愕!!

 打ち上げでは、新発田と東京でアート活動をしていらっしゃる吉原さんと『1・2の三四郎』の話をさせていただき、ここ最近では最高の水準で人に対する親近感を覚えました。オレは小四で『少年マガジン』の連載でラグビー編の途中からリアルタイムで読んでいたのですが、当時大学生でもう上京していらした吉原さんは大学時代、ニューヨークへの留学時代も友達に『少年マガジン』送ってもらって読んでいたという筋金の入りのようでした。『1・2の三四郎』を本気で好きな人はオレの感じだと、どのマンガよりも絶対にこれを一位に推す人が多いです。それくらいオレも吉原さんも『1・2の三四郎』が好きで好きでたまらないということで、大変うれしかったです。小林まこと先生は我々新潟人の誇りであるとますます確信しました。

 今週末に迫った『青春☆金属バット』新潟公開初日の舞台挨拶ですが、ここに来て母が来場する気満々である事実が発覚しました。これにより、シモネタは完全に封印されるので、一体どうしたものか思案に暮れております。困ったなー。