古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

クリスマスイブの日記

 うちはお菓子屋なので、子供の頃から、家は忙しくて夕食は親戚のうちで食べさせられるなど、楽しい気分はそんなになかった。今年は、配達もしつつ空手の試合があったので、オレは出ないですが、知ってる人の試合は面白いので応援に行った。

 若い男女がここぞとばかりにデートをしたりセックスしたりするこんな日に、空手の試合なんて! いかに空手家がもてないか如実に示しているようだ。彼女を連れて来てる人がいるという声もあったが、うちの道場でそんな人は皆無だった。

 午前中の始めの方を見て、配達をしてまた会場にもどると、越道会(うちの道場)の人の試合は大半が終わっていた。女性の決勝は1試合のみで、池田さんが出て反則の顔面パンチを何発ももらいながら勝った。男子の池田さんも一般初心者の部で決勝に進んでいた。相手の顔を何発も叩いて反則原点で負けてしまった。

 他には中条さんが2回戦に進むなど、先日の新人戦でオレと同じく0勝の人が勝利していた。

 オレにはそんな闘争心がない。闘争心がないことはないかもしれないが、なにクソ根性や負けず嫌いな気持ちが欠落しているので、全然ダメだ。試合に出てもオレ以上に根性のない相手でない限り勝てない。多分、催眠術を掛けてもらえば勝てるかもしれない。

 そうは言っても、試合を見ていたらテンションが上がったので、その後の配達を済ませて、道場に行ってトレーニングした。すっかり寒いのでいくら体を動かしてもさっぱり汗をかかなかった。

 帰宅してM-1を見た。1回優勝したのにまた挑戦するなんてフットボールアワーは何を考えているのか、他の芸人の出世のチャンスを塞ぐつもりなのかと、反感を持って見ていたのだが、面白かった!! 狂気をはらんだネタは大好きだ。それにも増して狂っていたのがチュートリアルで、凄みすらあり圧倒的に面白かった。納得の優勝だった。

 作家としては、ここぞとばかりにテレクラ等に出かければネタにもなりそうなものですが、M-1を見たら眠くなって寝ました。