古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

オレは刃物を持った相手との戦いを常に想定している

警官3人刺し立てこもり、男を逮捕 東京・板橋

 この立てこもり男、中村容疑者は57歳で、33歳と21歳の警察官を刃物で倒しているわけですよ。刃物は小刀のようなものとの事ですが、脇差のような本格的なものだったんですかね。33歳と21歳なんて活きのいい年代の警官じゃないですか。倒したわけじゃないかもしれないですが、実践格闘技である逮捕術などを身に付けた警察官を撃退するなんて一体どうしたことでしょう。

警察学校のHPから引用します。

『逮捕術は、柔道着に股当て、胴、面、小手の防具を付けて素手で戦います。一見、空手や合気道に似ていますが、いろいろな格闘技の要素がミックスされている、いわば実戦的格闘技です。警察官が犯人の急所を攻め、攻撃をかわし、武器を奪い、倒して制圧し、身体の自由を奪って手錠をかけて連行する基本動作を修得するという、非常に実戦的な内容になっていますが、その目的は、相手に与えるダメージを最小限度にして、相手を制圧し、逮捕することです。相手の急所を攻撃する「前突き」「胴突き」「前蹴り」、攻撃をかわして手の自由を奪う「小手返し」「受け止め」、制圧して手錠をかける「前固め」「後固め」などの技があります。一定のルールはありますが、実際の犯人逮捕時の「やるか、やられるか」という格闘を思わせる激しさを持っています。職務執行のために、また、殉職事故防止のために全警察官が体得しなければならない実技です。卒業までに逮捕術検定で初級に合格することが目標です。』

 逮捕術は、「打撃による攻撃は最小限にとどめる」とのことで、それで先手を取られてやられちゃったんでしょうか。逮捕術は素手なので、実際に刃物を持った相手では精神的に臆してしまう部分もあったかもしれないです。それともやっぱり中村容疑者が相当な手だれだったんでしょうか。すごく体がでかいとか。実際190センチくらいの大男がナイフを振り回してたら、相当やばいです。それにしても、警棒があるじゃないですか、それで凶器を持った手をばちんと叩いてやれば簡単に無力化できそうな気がするんですけど。

 オレは常に刃物を持った相手と空手で戦う場面を想定してます。相打ちになった場合、刃物の分リーチで突きでは刺されてしまうじゃないですか。蹴りですよ。前蹴り。上体を寝かせ気味にして足を突き出して、お腹にズドンと打ち込んでやろうと思ってます。後ろ回し蹴りもいいですが、オレの場合精度が非常に悪いですので、前蹴りです。回し蹴りは下段なら有効だと思います。バチッと打ち込んでささっと間をあけると、きれいに決まればよろよろになると思います。上段は、よろけて倒れそうなのでやらない方がいいと思います。それにオレの上段は全然威力がありません。

 刃物を持った悪いやつと戦ってみたいなー。

・北海道の警察の逮捕術訓練

※続報では「3人が切られた後、警視庁第2機動捜査隊の捜査員らが部屋に入って説得を継続、その後、捜査1課特殊班の捜査員が交代で部屋に入り、10時半に男を取り押さえた。男は左手にナイフとペンチ、右手にナイフを持って部屋に立てこもっていた。」とのことで、両手に凶器を備えていた事が判明。また警官は3人とも腕に怪我を負っていたそうで、中村容疑者は闇雲に刃物を振り回すような攻撃ではなく、腕を狙って切りつけていたのでしょうか。だとしたら、蹴り足にナイフを突き立てるケースもあり得る恐ろしい敵です。