古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

今年はまだ、オレは興奮していない

 映画の話ですけどね。去年は『グエムル』に始まって『トゥモローワールド』『硫黄島からの手紙』と立て続けに震えるほど面白いアクション映画を見る事ができて息も絶え絶えだったわけですが、今年はまだないです。つまらないわけじゃないですよ。けっこう面白い映画は何本も見てますし、楽しんでいます。でも去年の上位3本ほどの興奮は味わっていないんで、もうちょっとないかなと思っているわけです。夏場以降は集計に間に合わないのでなるべく劇場で見ないといけないんですが、それ以前はDVDで見ればいいやと割とスルー気味なんですよ。そこにすごく面白いのがあるとすごく悔しい思いをします。なんかありましたっけ、まだ見てないので気になるのは『ブラックダイヤモンド』あたりなかーと思うのですが、どうなんでしょうね。

 それで先日見たのが『スターダスト』で、予告の時からこれは恐らく『ハリーポッター』とか『ロード・オブ・ザ・リング』の反動で、大人向けのえぐいファンタジー作品じゃないかとオレはけっこう期待していたんですよ。魔法を使って女を犯したり、いかせまくったりとか、残酷に人を殺したりするようなそういう意味でアダルトな恐ろしい場面を期待していたんですが、そこまでじゃなかったです。震える程ではないまでも、けっこう面白かったです。主人公がヒロインの女を鎖で引きずり回していたり、そんなボンクラなところもよかったです。

それはさておき、詳しくは言えませんがとある企画で、オールタイムベスト10を選ばないといけないんですよ。10本って難し過ぎる!!

 SFアクションだけでも『ロボコップ』『未来世紀ブラジル』『マトリックス』『ターミネーター』『トゥモローワールド』それになんと言っても『ブレードランナー』があるじゃないですか。『マッドマックス2』も入れたいですよね。『スターシップトルゥパーズ』『トータルリコール』も入れたい。

 デビットリンチならオレの一番は『ツインピークス ローラパーマー最後の7日間』だけど、テレビ版を見ないと成立しないので反則だろうか。だとしたら『ワイルドアットハート』か『ブルーベルベット』の内一本なら『ワイルドアットハート』

 韓流も捨てがたい。『オールドボーイ』『マルチュク青春通り』『グエムル』。『オールドボーイ』は双葉社との付き合いもあるけど、そんなの関係なく大傑作なのは間違いない。どうしよう。

 日本映画も入れたいですよ。『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』『転校生』『犬走る』『愛のコリーダ』『仁義の墓場』『(秘)色情めす市場』、平成ガメラ、映画版パトレイバーも傑作過ぎる。宮崎アニメなら『風の谷のナウシカ』か『ルパン三世カリオストロの城』。

 それにわが心の映画『マイアミブルース』を一位にしたら独りよがりだろうか。『ゴーストワールド』もいい。捨てがたい。ダメ男映画『リービングラスベガス』『蜘蛛女』も入れたい。『蜘蛛女』は何回も見たら飽きたからいいかな。『サボテンブラザース』『インディアンランナー』の取り扱いはどうしたらいいのか。

 犯罪アクション『タクシードライバー』『パルプフィクション』他にもいろいろあったはず。

 スピルバーグなら『ジョーズ』かな、入れないけど。まだ何か他にも重要な作品を忘れているような気がする。

 ブルースリーは『燃えよドラゴン』、ジャッキーは見れば面白いのは間違いないけどブルースリーほど思い入れがない。

 全体の投票でオレの予想の1位は『ブレードランナー』で間違いないんじゃないでしょうか。