古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

ヤンマガの星

 今週は講談社のマンガの忘年会にお邪魔しました。南明奈ちゃんや、ミスマガジンが抽選会をして写真をアホほど録りまくって、そんなイベントがあるお陰か、食べ物が小学館よりずっとたくさん残っていて今回はたっぷり飲み食いしました。武富健治先生が一眼レフデジタルのカメラ、交換レンズ付きを抽選で当てていらっしゃり、乗っている男は違うと思いました。去年はスピリッツで石原まこちん先生が金塊をゲットしてましたもんね。オレはミニカーセットが当たった事があります。

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アッキーナ、かわいかった!

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ミスマガジン、なんというエロ衣装。

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マフラーが邪魔だ!

 会場では吉田豪さんが、地下沢中也先生と話していらっしゃって、紹介していただきました。あのヤンマガで『パパと踊ろう』を長期に渡って連載されていた、言わばオレにとってヤンマガの星ですよ。単行本全部持ってました。オレが一番ヤンマガを好きだった時代を代表する先生です。ところが、そんな地下沢先生は吉田さんが紹介したアイドルの小明ちゃんにすっかりデレデレで、「小明ちゃん、かわいかった〜」と口走るなんとも気さくな人でいらっしゃいました。知り合いが全然いないとの事で、TBSラジオで聴いていた吉田さんに地下沢先生から話しかけたそうでした。

 こんなふうに、マンガ描いていて本当によかったと思える一夜でしたが、モーニングの2次会にものこのこ付いていきました。すると!編集の人が気を使って、すぎむらしんいち先生や山崎さやか先生を紹介してくれるじゃありませんか!!どっちも言わずと知れたヤンマガの星ですよ。『ホテルカルフォリニア』『サムライダー』『東京プー』『スター学園』でお馴染みのすぎむら先生は、映画秘宝に出たりお読みになっていらっしゃる関係でオレのマンガもチェックしてくださっておりました!「サムライダーは何よりカタナやVMAXという国産バイクのかっこよさを中学生みたいな思い付きでエンターテイメントに仕上げた大傑作ですよね!!!」なんて今にして思えば言えばよかったと後悔している事が一切思いつかず「今年見た映画は何が面白かったですか?」なんて聞いたりしてました。眩暈がします、実際しなかったですけど、これも全部映画秘宝さんのお陰です。

 山崎さやか先生は『フローズン』をヤンマガで連載されていて、お顔を拝見すると『はるか17』の宮前遥に印象がすごく似ていて気さくな人でした。話を聞くとスピリッツでオレが担当していただいている菊池さんとヤンサン時代に担当されていて言わば姉弟子のような関係でした。オレの方が年はずっと上ですが! 山崎先生と話をしていると板垣恵介先生がレザーのジャケットを着て現れて最近『バキ』を読んでなかったのでえらい気後れして「ジャックハンマーが一番好きっす、押忍」と挨拶させていただきました。イメージと違ってすごく笑顔の優しい人でした。ボクシングで国体で千葉代表で元自衛隊なので、腕や体がそんな太くなくても一切油断できません。

 オレとかマイナーな雑誌で仕事をしている人はみんな名刺を持っているのですが、講談社や小学館などで生え抜きでお仕事していらっしゃる人は誰も全然名刺持ってないです。仕事に対するガッツキ度が全然違うんでしょうね。

 地下沢先生もモーニングの方に合流されて、一緒に中野に帰って大内アパート月報の編集長のじぇんじぇんを呼び出して3人でちょっと飲みました。その際、地下沢先生がオレと年が一つしか違わない事が判明し、衝撃を受けました。ヤンマガの星はみんな若い時から作家として成功されて、オレぐらいの年になると一息ついているんじゃないでしょうか。ここでも地下沢先生は小明ちゃんと会えた事がいかにすごい事かを熱弁されていらっしゃいました。オレは小明ちゃんはかわいかったですし、身長150センチですが映画秘宝で見ていたせいで、なんかちょっと知り合いみたいな気分でした。すると地下沢先生は分かっていないとおっしゃってました。また、写真集『エプロン宣言』を大絶賛されておりました。

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地下沢先生と総武線に乗ったら、マトリックスのようなポーズで立ったまま寝ている人がいた。びっくりした。

・小明ちゃんのブログ