古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

米、作りすぎはもったいない

 食料自給率が40%を割って、こんな事ではいずれ食糧危機が訪れた際に対応できないと危機感を煽る一方で、減反は進められてこんなポスターが制作され、農家は大反発しています。
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 そんなニュースを見ていたら、続くローカルニュースでは米の粉でパンやケーキを作りましょうという報道がなされていました。これは是非とも全国の皆さんに知っていただきたいと思いました。

 

 新潟では米粉の利用を推奨しているようで、先日の東京マラソンの際にも人の集まる会場で米の粉で作ったパンの試食を配っていたそうです。何を隠そう、お菓子の古泉でも梅ロールというケーキを米の粉で作っています。実際おいしいです。米の消費が下がっていて、米の作りすぎも確かに問題なのですが、小麦粉の代用としてパンやケーキに使ってもらえればすごくいいじゃないですか。小麦はほとんど輸入しているので、それを国産の米でまかなえば自給率の向上にもつながります。

 ただしかし米の粉は小麦粉に比べてちょっと値段が高いんですよ。オレのマンガが高いのは別にいい紙や上等なインクを使っているからではなくて、単に発行部数が多くないために単価を上げざるを得ないんですよ。10万部売れる事が事前に見込まれていれば900円とか800円で発行できるはずなんです。ざっくり考えただけなので実際は違うかもしれないです。それは誠に不甲斐なく申し訳ないところですが、同じように米粉も需要や供給が高まれば単価をどんどん下げる事ができます。それに小麦粉も値上がりしているので米粉と同じくらいになるのではないかと言われていました。

 オレは夜中アンパン食べるのがすごく好きで、ブラックコーヒーとのコンボはたまらないです。それを音楽を掛けて車でゆっくり走りながら食べるのは至福の時間です。後ろから速い車が来たら、道の脇に寄せて追い越してもらいます。農家の皆さんも年寄りが多いとなかなか方針を転換するのは難しいじゃないですか、オレは米の粉で作ったパンがあったら積極的に買いますよ。