古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

最近考えたこと

 大相撲は八百長問題で大もめにもめてます。以前のプロレスがそうであったように、八百長は確かに存在するかもしれないけど、それがどの取り組みかは言えないよ、とある程度認めてしまってもいいのではないでしょうか。そうすれば、ぎゃんぎゃん文句言われなくて済むと思います。ファンもあの試合はヤオだガチだと議論をして楽しめます。それこそガチで毎回勝負していたら怪我もするでしょうし、神事であるとか、伝統とか言ってしまえば大体議論をうやむやにできます。スポーツじゃないという側面を強化したらいかがでしょう。その反面ビデオ判定も認めているし、そこは野球やサッカーよりずっとスポーツライクというバランスの悪い側面があり、余計にヤオガチ論を楽しめていいと思います。政治力や経済力も含めた総合的な勝負だと見ればまた違った面白さがあるのではないでしょうか。それでは夢がないでしょうか

 国会が大いに盛り上がって面白くて仕方がないですね。そうはいっても中継が長くて見ていると途中で寝てしまうので、面白くない議員が出ると盛り下がるし、付き合い切れないので報道ステーションを録画する事にしました。最近の大好物は自民党の国会対策委員会が野党の省庁への資料請求を、事前に検閲して、まずい資料は出すなと指示していた件です。こんなひどい無茶苦茶がまかり通っていたとはと驚いたのですが、それに対して野党の追及が厳しくないです。麻生総理に上げ足取られる長妻議員でした。長妻議員のよく通る声でもっとぎゃんぎゃん追い込む場面が見たいです。

 こんな与党のひどい政策が露呈しているのに、まだ内閣支持率が40%以上もあるなんて大変なご祝儀ですよね。任期満了を待っていたら、それこそ支持率5%なんて事になるんじゃないでか。さっさと解散した方がいいですよね。支持率を本気で回復したいなら麻生総理は北朝鮮に乗り込んで横田めぐみさんを奪還するくらいしか手がないと思います。そうなったら大フィーバーが起こるんじゃないでしょうか。それにしても民主党のマニュフェストが素晴らしすぎてたまらないです。

 ある意味今度の衆議院選挙は武力を伴わない戦争として、日本で過去最高の見ものになるのではないでしょうか。ぜひ『kamipro』で総力特集して欲しいです。紙プロ目線で見たら絶対面白いですよ。

 世界大恐慌が起こる寸前と言われ、日本も景気の悪化が問題です。今こそやっぱり1ヶ月でいいから消費税を停止したらいいと思います。1ヶ月が難しいなら1週間でもいいと思います。

 大阪の個室ビデオの放火事件で、どうにも腑に落ちないのは、お客さんはみんなオナニーを目的に使用しているという点がまるで報じられない事ですよね。亡くなった人に申し訳ないから言わない空気なのでしょうか。放火犯の容疑者が警察に連れて行かれる映像が、役所広司に見えて仕方がないです。『ガイヤ』でネットカフェ難民などを取り上げた際には一人芝居で再現して欲しい。

 K-1MAXを録画していたのを見ました。魔裟斗が優勝した事は知っていたのでそんなに気持ちが盛り上がらなかったのですが、準決勝で佐藤選手がダウンを取った場面には大変びっくりしました。これは佐藤が勝ったという判定でも全くおかしくなかったですが、ダウンを取られてからの魔裟斗はターボを全開にしたかのように猛烈な攻めで、どっちがダウンを取ったのか分からないくらいでした。決勝でもダウンを取られてからの覚醒ぶりが凄まじかったです。魔裟斗すごいですし、好きじゃないですが強さや試合の面白さは、まさしくMAXを背負う男として実に立派でした。だから魔裟斗に言いたいわけです。本当に強い男は外見を派手に飾ったり、強ぶったり悪ぶったりしないものだと、そういうのは弱い人間の行動だと。オレは梶原一騎のマンガなどで育った世代ですので、当時の強くてかっこいい男は、強ければ強いほど無骨で人にどう思われようが知ったことではないという気風でした。強ければ、そんなの関係ねえですよ。『アメリカンギャングスター』でもデンゼルワシントンがそんなような事言って若手を締めてましたよ。なので、強ぶりや悪ぶりが弱そうにオレは見てしまいガッカリなんですよ。でもそういったチャラチャラしたのが女子は大好きなので、そこにMAXの人気が負ってしまっているとしたら、オレが古いって事なのかな。

 柔道金メダリストの石井選手が総合格闘技に転向という凄いニュースが発表されました。山本KIDがどんなに華々しく勝って、憎たらしい口を聞いて、刺青だらけで悪そうにしていても、オレよりは何十倍も強いとしてもやっぱり身長163センチというちびっ子サイズなので、あんまり気にならないわけです。その階級で世界最強でもヒョードルに勝てるかといったらライオンと子猫みたいな感じじゃないですか。石井選手には梶原一騎的な男らしさが備わっていてなおかつ柔道重量級世界一という世界最強に限りなく近い称号も手にしてます。まずは日本の格闘技で一番になってUFCも制圧してそしてヒョードルと対決という実にロマンたっぷりな世界が広がります。石井選手の動向と存在でこれからあと15年くらい総合が面白くなるとオレは確信しています。