古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

元厚生官僚殺人と警視庁幹部の酒酔い運転

 酒気帯び運転などの罰則が強化されて久しく、それに呼応するかのようにひき逃げや引きずり殺人事件が発生しています。『ミヤネ屋』を見ていたら、罰則が厳しすぎるせいでみんな逃げてしまうのでなんとかするべきだという論調の意見が出るかと思ったら、ひき逃げの罰則をもっと厳しくすべきであると言う意見が宮根さんをはじめとしてみんなそれ一色で魂消たわけです。モラルの低下、人命軽視がひどい状況であるとも言われていました。そういう問題なのでしょうか。

 罰金が何十万円とか、免許が取り消しになるとか、特に田舎で生活している場合免許がなかったら全く生活しづらいったらありません。オレはそうなったら困ると言う事で、飲み会に行ってもお酒飲まない方針ですし、それだとさっぱり面白くないので、飲み会に行く事がめっきり減ってしまいました。インディーズムービーフェスティバルの打ち上げも参加しませんでした。特にお酒が好きでなかったので助かってますが、お酒が好きな人は本当につらいと思います。

 罰を厳しくすれば良くなると思っている人に言いたいです。みんなそんなに貴方ほど立派じゃないって! それは立派な人格が確率されている人は素晴らしいですよ確かに、オレはそういうの諦めているので、立派に生きたい気持ちはありますが、無理なんです。立派な人だって魔が差す場合だってあるじゃないですか。そんな立派な人でもたまたまちょっと魔が差してしまったら途端に失業です。厳しすぎやしませんか。大丈夫だと言い切れますか。

 それで厳罰化厳罰化、窮屈な世の中にしておいて、ちょっと気が弱い人は逃げたらひき逃げ犯であると、ひき逃げは絶対によくないですし、ましてや引きずって殺すなんて西部劇の悪党みたいな事は言語道断ですが、立派じゃない人はどんどん失業したり裁判に掛けられたり逮捕されたりすればいいという世の中がいいとも思わないです。

 酒気帯び運転をして人をはねたり接触事故を起こした場合、きちんと正直に119番をしたり、警察に出頭したりすれば、ちょっと減点を割り引くという制度にすればまだひき逃げは減るのではないでしょうか。正直ポイント加算制度でいかがですか。

 警視庁の幹部は酒飲み運転ダメってすごく一所懸命仕事していらしたのに、自分が酔払い運転で当て逃げしちゃってやんの。そんな立派な人ですらこんな事になっちゃうんですって。みっともないし、気の毒ですし、オレも全く他人事とは思えません。オレは立派でもないし、酒飲み運転もしないので、当て逃げもしないですが、他の何かで大失策を明日にでもして大恥をかくかも分からないですからね。

 一方で、厚生官僚が殺されるテロかどうか今は確定していないですが、そんな天下りとかして税金を合法的に着服するような人たちがいて、それに激しくいきどおりを覚える人も存在しているわけですよね。本人はともかく奥さんまで殺すのはひどいと思いますが、政治が悪い事に罰則を規定したり、処分したり全くしないどころか、独立行政法人を野放しにしている以上、殺されてしまった人も政治の被害者とも言えるのではないでしょうか。きちんと失策に責任を問うて、処分がくだっていれば殺される事はなかったんじゃないですか。オレは殺すのはやりすぎなので、暴力で痛めつけるか財産を没収するかくらいが妥当だと思います。

 何をどうすればよくなるのか分からないですが、とりあえず政権交代より他何も方法が思いつかないです。麻生首相に、一秒でも早く解散した方が痛手が少ないんじゃないですかって誰か言ってあげた方がいいですよ。