古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

名古屋の皆様ありがとうございました

 この前の日曜日は、名古屋でSCHOPというフリーペーパーの主催で青林工芸舎の特集イベントを開催していただきました。会場のK.D.Japonというライブハウスはとても雰囲気の落ち着いたアングラな感じでとてもよかったです。僕は自主映画を上映して、青林工芸舎の手塚社長とアックスなどについてあれこれ勝手に話をさせていただきました。アックスのマンガ家はマンガ以外にいろいろやるというのの一例となった形です。手塚社長はお金はなくとも仕事が本当に楽しくて仕方がないという、実に心強いご発言をいただきました。本当にそれだと思うんですよ。金にならなくても活動を続けていれば、ずっと現役を名乗れるわけで、廃業せずに済みます。オレも今はたまたま運よく原稿でお金が頂戴できる立場にあるわけですが、いつまでもこの調子が続くとは思えません。出版業界全体が先行き不透明で、今は元気な雑誌もいつどうなるか分かったものではありません。オレが原稿料がもらえなくなる事態も常に想定しておかねばならないわけです。なるべく商売になっているうちは、その調子が保てるように信用を大切にして、商売にならなくとも腐ったりしない精神でいられるようにしたいと思いました。

 さすが、ヴィレッジヴァンガード発祥の地というだけあって、果たしてオレと手塚社長でお客様に来ていただけるのかと大変な不安に苛まれていたのですが、ほぼ満席のご来場をいただきました。サブカルにご理解がある! 新潟だったらせいぜい15人くらいじゃないでしょうか。こういったイベントでは質疑応答の時間を設定しても、ほとんど手を上げる人がいないのが普通なのですが、熱心に質問してくださる人が何人もいらして、驚きました。青林工芸舎の本もオレの自費出版本もけっこうな数お買い上げいただきました。どうもありがとうございました。

 イベントは熊沢剛さんの弾き語りライブはとても面白い歌が聴けてラッキーでした。特に猪について歌った歌があって、なんでそんな歌?と思っていたらビックリな超大作な歌で、本当に驚きました。

 名古屋には、飛行機で行ったのですが、これが50人乗りくらいの大変可愛らしい飛行機で、乗り降りは空港の路面を徒歩で飛行機まで行くという方式でした。機内食は飴でした。40分で到着するのでそんなもんなんですね。そんな飛行機でもスチュワーデスさんは美人で、飛行機はいつも死ぬんじゃないかと思うのですが、こんな美しい人と一緒に死ねるのならありがたい事だと思うようにしています。

 前日、緊張してほとんど寝ないで、支度の一時間前に急に眠くなって寝て起きて支度して、飛行場に行って、新潟・名古屋間は朝と夕方しか運行がないので、10時に名古屋に着いて、待ち合わせが3時40分だったのでマンガ喫茶で寝ました。14時にホテルにチェックインだったのでホテルで寝て、会場の鶴舞に行きました。イベントが終わって打ち上げやっていただいて、ホテルでWBCが見たいじゃないですか、ところが名古屋ではTBS系列が何放送なのかさっぱり分からず、新潟なんかと違って民放が何局あるからとても困りました。うとうとして4時に目をさまして必死にチャンネルを変えると試合が始まっていました。眠くて眠くて松坂がキューバ打線と戦っている間、オレも眠気と戦ってましたよ。日本が5点取った時点が安心して寝ました。翌朝のワイドショーでは無事勝ったということだったのでよかったです。

 それで今日は日韓戦だったわけですが、日本はピッチャー変えすぎ!イチロー打たなすぎ!と非常にストレスのたまる試合でした。イチローが調子悪いのかどうかはさておき、韓国のピッチャーが良すぎですよね。イチローが特別打たないわけじゃないじゃないですか。みんな打てなかったですもんね。なんかストライクゾーンが狭くないですか?そんなことないですか。決まっただろ!と思った球がボールで、え?と思う場面がたくさんありました。韓国の打球は大した事ないのもヒットになって、日本の打球は外野の正面なんてのばっかりで、運がないと思いました。でも韓国のむき出しの闘志があってこそなんですかね。闘志満々が方が負けるのってちょっと面白いですよね。そうなって欲しかったです。明日キューバ戦は大丈夫なのですか! 見ていると興奮して疲れます。