古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

大阪でイベントでした

 大阪で『ワイルド・チェリー・ナイツ』というイベントに出演させていただきました。オレの好きな気違いじみたカオスのような雰囲気のイベントでとても面白かったです。新潟から仕事で大阪に転居して、大阪で何かする度に来てくれる本間さん、栃木在住なのにオレのイベントがあるとどこでも現れるブーさん、いつもありがとうございます! 主催のデシンセイの皆さん特にムッケンさん大変お世話になりました。2泊もさせていただいて、どうもありがとうございました。 

 ネットで、しまおまほさんと小田原ドラゴンさんが以前付き合っていたという噂を目にして、このイベントはそういったアングルが仕組まれたものなのかとけっこうドキドキしてのぞみました。楽屋では試しに「オレが最近しまおさんがいつセックスしたのか聞いてやりますよ!」と小田原さんに言ってみましたが、特に無反応でした。単なる噂だったのかな?

 ところが、舞台ではしまおさんが小田原さんに「クールだ、ドライだ」と厳しい口調で批判的な発言をしたのです。これは元彼女が元彼を過去の何かそういう感情で仕返ししているんじゃないかと、オレはものすごく焦りました。口下手な男が女にやられてる!という感じがしました。ちょっと待ってくださいと、小田原さんはオレみたいにそんなにズケズケものを言うタイプじゃないので、今そういった振る舞いだからと言って本当にドライかどうかなんて分からないじゃないですか、としまおさんに反論しました。こうして思うと大した助力にもなっていないのですが、オレとしても精一杯がんばったんです。

 どういった流れか忘れたのですが、実のところお二人はかつて交際されていたとの噂があって、それでしまおさんが小田原さんに厳しく当たっているのかなと思っていたと白状したら、二人は全くそんな事はないと否定されました。みなさん、お二人がかつて交際していたというのは単なる噂です!それは事実ではありません!

 実際、小田原さんが本当にドライでクールだとしたらあんな面白いマンガが描けるわけないじゃないですか。作品はどちらかというとウェットでホットです。こんな書き方ではしまおさんがまるで悪い人みたいですが、たまたまそんな場面があったというだけで、ノリノリで舞台をこなしていらっしゃって、オレがさんざんセクハラ発言をしても軽くいなして、見せ場も充分に作っていらっしゃいました。どっしりとした安定感といいますか、最も舞台慣れしていらっしゃって、風格が違います。しまおさんがいてくれるだけで安心して遊んでいられる感じがします。

 さて話は丸っきり変わりますが、中村雅俊さんのご長男が大麻の不法所持で逮捕されて、中村雅俊さんが涙ながらに「大麻の不法所持なんて、人間として許されない行為です」と語っていました。先日『ハッスル・アンド・ブロウ』という黒人のラップ映画を見ました。すると、主人公は女に売春をさせて、大麻の密売みたいな行為もやって生計を立てるという、全く人間として許されにくいような感じの人生を送っていました。そんな彼には、同級生でラッパーとして大成功した男がいて、その彼が街に帰ってくるというので、一念発起してラップのデモテープを作ります。音楽の感動に目覚める場面が教会のゴスペルだったり、音楽を創造する場面がとても素晴らしかったです。彼が大麻の不法所持や使用をしていても全く人間として許されない感じはしません。どっちかというと、高級マイクが欲しくて女を楽器屋のおじさんに抱かせる場面の方が最低な感じがしました。それで、何が言いたいのかというと別に大麻なんてどうでもいいんですよ。ただ、こうして法律に触れる行為をしてしまうとかさになってみんなから叩かれるわけです。正論をかっこよく述べて他人を踏みにじりたいと常に考えている人に格好の餌を与える事になるんですよ。だから、オレはどっちかというと人間として許されない方なので、なおさら法律は守ろうと改めて思いました。