古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

固め打ちしないと片付かない

 バランスを取ってちょっとずつあれこれするのが好きなんですよ。面白いからって『深夜の馬鹿力』だけをずっと延々聴くのは、自分に甘すぎるというか後ろめたい感じがして『アクセス』や『シネマハスラー』を間に挟んで勉強したり、映画の鑑賞眼を養ったりするのがちょうどいい具合です。いくら好きだからと言って、好きな事だけばっかりずっとやっていると、飽きたりするのももったいないじゃないですか。

 そういうわけで伊集院さんの『のはなしに』をちょっとずつ読んでいたら未だに半分しか読み終わってなくて、いくらもったいないからって、カバンに入れていすぎだろうと嫌になって来ました。いい加減読み終わりたいので今日から30ページずつ読む事にしました。

 ちょっとずつバランスを取っていた結果録画番組でHDDはパンパンで何も見終わらないなんて事になってしまうんですよ。もう嫌だ。いい加減片付けたい。

 そういうわけで年末から『24シーズン7』を立て続けに見て、その後は溜まっていたUFCの登竜門番組『TUF』、『不毛地帯』を一気に見ました。すっきりした。あと『龍馬伝』もドラマついでにたまらないうちに見て、『坂の上の雲』も4話まで見ました。去年の格闘技のPPVやUFCのきちんと見ていないのがまだたっぷりあって、録画した映画は9月から溜まっているのがあるんです。どんどん片付けていくぞ! 固め打ちも、もったいない行為ですが去年阿部和重さんの本をまとめて発表順に読んだら、いろいろ気づく事もあってこれはこれで面白いこともあるわけです。

 『24シーズン7』は黒幕を捕まえたと思ったら次々黒幕が現れるので、なんだか今ひとつでした。ジャックが大変な事になってしまって、シリーズは続くんでしょうか。大阪に行った時、日本版の『24』を考えていました。日本には24時間テレビという打ってつけな番組があるじゃないですか。24時間以内に心臓手術を受けないと死ぬ患者のためにエドはるみがマラソンをして募金を集めて、テロリストが番組をジャックして総理大臣と交渉して、最終的に全ての要素が絡み合って解決するなんて構成でやったらどうでしょう。24時間テレビで生ドラマでやったらいいと思います。

 そうしていたら社会や政治への関心がどんどん薄れて来ました。興味をそそる面白いニュースもないですけどね。小沢一郎さんの事件の経過は気になるけど、内容はちっとも面白くないです。

 CSの日本映画専門チャンネルに加入していて、CSに加入すると何か一つはチャンネルを契約しないといけないから泣く泣くこれを選んだわけですが、12月から4ヶ月連続で岡本喜八特集をやっていて、すでに大量に予約録画をしてしまっているわけです。見るのが大変だ。そんなに見て一体何があるのだ? 映画はまだしも、格闘技はいくら見てもすぐ忘れてしまい後に何も残ってない感じがすごくするんですよね。そうは言っても見たいし録画もしたい。