古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

明訓高校がんばった!

 オレの母校である新潟向陽高校の隣にあって、父の母校でもある新潟明訓高校は水島新司先生が『ドカベン』の主人公の高校に命名して、それは神奈川の高校の設定だったけど、ネタ元は新潟明訓高校なんですよ。そんな明訓高校は県内では野球の名門校で何度も甲子園出場を果たしておりました。

 今年の県内予選の決勝は、去年甲子園で準優勝の日本文理高校と明訓高校の試合で、割とあっさり明訓高校が勝ちました。文理に去年のような粘り腰がなかったという印象でした。

 そんな明訓高校は甲子園でシードで2回戦から試合を行いました。そしたら見事京都外大西高校に勝って、西日本短大付属高校にも勝ってしまったんですよ。過去新潟は甲子園でそんなに勝ってないので、去年からの勢いもあるのかないのか、地球温暖化の影響で強豪地域が北上しているのかどっちかだと思うんです。

 明訓高校は池田投手と神田投手の2枚体制で、他校がピッチャー一人だった場合、ちょっとズルしているような気分になるんですが、でもしっかりしていてよかったんです。丁寧なコントロールで打たせて取るという方式なのが、けっこうハラハラしました。残念ですが、鋭い変化球や剛速球がなく、あんまり三振が取れないんですよね。ランナーを背負ってしまうととてもスリリングでした。相当なメンタルの強さと、守備陣を信じる強さがないと成立しないです。またその守備陣が素晴らしかったんですよ。

 一回戦がなかったとは言え、ベスト8まで進出して、準々決勝の相手が兵庫県代表の報徳学園でした。報徳学園は、その前の試合で13対5で佐賀学園を下しているんですよ。10点とかあまりな大量特典差でやられたらどうしようと心配で心配でたまらなかったです。過去新潟にはそんな苦い試合が何度もありました。

 ところが、この明訓高校の池田投手の踏ん張りが素晴らしくて、どんなにランナーを背負っても満塁とかでも、最後まで頑張りました。8回途中で神田投手に交代して、二人で2失点と素晴らしかったです。報徳の一年生のピッチャーがまた素晴らしくて、明訓は全然打ち崩せず、途中まで0安打でしたもんね。

 結局2対1で負けてしまったんですが、大健闘です。

 新潟の高校なんて甲子園出てもみっともなく負けなければ上出来というのが、ず〜っと長い間の常識でしたが、なんとなく今年は勝ってもそんなに驚くべき事じゃない雰囲気になっております。今年もベスト8に入る事ができました。来年はベスト4とかで再来年あたり優勝すると、なんとなく段階を踏んでいる感じがしていいんじゃないでしょうか。あんまり急に優勝してもこっちも準備ができないですからね。

 ゆくゆくは東海大相模の一二三投手のようなミラクルエース的な投手が新潟にも現れて欲しい!バシバシ三振を取りまくる場面が見たい!

 とにかく明訓高校の皆さん!本当にお疲れでした! 今日の決勝戦もどうなるのかな。