古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

ランナーズハイ

 KAMINOGEでは連載コラム『古泉智浩の客観的判断』で2号に渡ってランニングへの取り組みについて書かせていただいております。プロの格闘家やプロレスラーといったトップアスリートが登場する雑誌で中年のランニングなんかみっともないったらないし、果たして面白がってくださっている人がいるのか非常に不安です。その折々で一番カッカしているものに対しての客観的な判断を下すというのがコンセプトなので、ランニングについて書かせていただいておりました。

KAMINOGE vol.20

KAMINOGE vol.20

 

 5月末からランニングを始めて、最初はまず1か月休まず走ってみようと思って、どんなに距離が短くても毎日とにかく走ってました。1か月達成した後は2~3日に1回ペースで走っております。詳しくはぜひKAMINOGEをお読みください! そんなランニング生活がちょうど2カ月を迎えました。

 

 長くても8キロだったので、1時間か10キロどっちか走ってみたいなとずっと思っていました。そしてランニングをしていると息が上がってどうしようもなく苦しくなって限界を迎えた瞬間突然体が楽になって走る事そのものが喜びに満ち溢れるという、いわゆるランナーズハイというものをこれまで体験してなかったので、一回でいいから味わってみたかった。

 

 最初は走っているとすぐ息があがって苦しくて走るペースを緩めていました。無理すると続かないですからね。そのうちだんだん息が上がらなくなってきて、ランニングに体がアジャストしたような感覚がありました。息が上がるほど走っていないので、全然限界を迎えず脳内麻薬も出ず、ランナーズハイを体験できていなかった。

 

 それで、今週は火曜日に東京で走ってから新潟に戻って原稿をやっていて、全然走っていなかったため、罪滅ぼし的に1時間か10キロ走ってみることにした。5キロくらい走って折り返してみようと思って、横越の二本木方面に向かって走っていたら、ちょうど父のお墓の辺りで5キロだった。

 

 ランニングはnike+で毎回記録しています。いろいろな地図を集めたいです。

 

 行きは国道だったので、帰りは農道を走ってみた。その時、iPhoneのシャッフルでボストンの『More Than A Feeling』という曲が掛かって、急にランナーズハイを経験してみたいと思った。サビのギターとボーカルがとても伸びやかでどこまでも飛んで行けそうな感じがして、そのサビの間だけピッチをあげてみました。そしたらとても気持ちがよくて、普通は1キロ6分ちょっとのペースで走っているところを、5分12秒くらいのペースで走っていた。あははははははと笑いだしたいような楽しい気分にもなった。でも自分からランナーズハイになりたいと思ってペースをあげているので、ただ自分で楽しくなろうと仕向けているだけなのかもしれない。本当のランナーズハイがどんなものなのか分からないので判断のしようがない。

 


宇宙の彼方へ/ボストン More Than A Feeling/Boston - YouTube

 ボストン『More Than A Feeling』は映画『ヤギと羊と羊と壁と』でとてもいい感じで掛かっていてitunesストアで買った。

 

 その後は道が住宅街になってしまって、急に疲れてなんとか1時間達成できた。その時点で9キロちょっと走っていたので、10キロまで走って疲れたので家まで歩いた。こうして10キロは達成できました。途中一回おしっこして祖父と父のお墓に手を合わせた。

 

 10キロは頑張れば走れる事は分かったけど、面倒なので月に1回くらいのペースでやってみたい。いろいろやればできると分かるのは楽しいです。

KAMINOGE vol.20

KAMINOGE vol.20