古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

池袋マンガ教室第9期生徒募集

 いよいよ池袋マンガ教室が5年目となります。発想の練習とネームの構成を中心とした初心者向けのマンガ教室なのですが、発想に初心者も熟練も違いはないせいか、時々プロの人も受講してくださっております。でも基本は初心者で、全く漫画なんか描いたことがない人向けの教室です。四コマ漫画やショートコミック、エッセイ漫画などのネームを作成します。絵の指導はありません。持ち物は鉛筆かシャープ、消しゴムだけです。今週末10月4日より始まります。

 

 以前は非常に繁盛していて月2回の往復の交通費と中野のアパートの家賃をペイしても余るくらいの収益をあげていたのですが、最近ではずっと交通費にも足りないくらいの赤字運営です。それでなぜ続けているのかというと、運営しているこっちも大変勉強になり、大いに刺激を受けているからです。この教室がなかったら『悪魔を憐れむ唄』の連載もなかったかもしれないし、エッセイ漫画の描き方を開発することもなかったです。

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 ここ最近は多くて10人くらいで、少ない回は3人なんてこともありました。大体5人前後です。5~6人がディスカッションで班分けせずに済み一番やりやすいです。それだと赤字ですが! 10人くらいいたとしても班分けせずにたっぷりディスカッションした方がいいかなと最近は考えております。ディスカッションというのがこの教室の肝で、いろいろな人の考えや意見を聞いて、そこから漫画にどう活かすのかアイディアをチョイスして発想の練習となります。でも話をするのが苦手な人はいますので、向き不向きはあります。僕はこれがすごく好きなんです。そして以前は宿題だったのをその後15分くらいで四コマ漫画を大急ぎで描くのがまたすごくいいです。生徒の皆さんもオレも必死こいてやります。締切があるとコマを埋められる事が実感できます。

 

 ともすると四コマ漫画一本考えるのに一日掛けてしまうこともザラにあるのが漫画です。良くても悪くても15分で描いてしまうえば、後でやっぱりこうした方がいいかなと直すのは、最初に0から1に持って行くよりずっと楽です。

 

 毎回授業中の課題で2本、宿題で2本やっていただいて、やりたかったら何本でもやっていただいていいのですが、そういうわけで半年の教室でかなりの本数のネームがたまります。先日卒業生の人と自費本の打ち合わせで課題のネームを見せてもらったらすごいボリュームとなっていました。ともすればマンガ専門学校に2年通った人より多いのではないかと自負しております。

 

 僕は漫画はネームができれば8割完成と考えていて、でも世の漫画の学校でネームをみっちり教えるところはあまりないのではないでしょうか。僕もみっちりは教えないのですが、習うより慣れろでガンガン課題をやった方がいいと思います。自分で掴まないとどうにもならないです。数をこなして慣れて自分のものにするしかありません。

 

 これまで第2・4日曜日でしたが、第1・3・5日曜日に変更となります。年末年始など変則開催もあります。時間は15:30からです。会場は池袋コミュニティカレッジ。

 

 冒頭に絵の指導はないと記載しましたが、あまりに絵心がない人には基本的な人物の描き方などお教えしますよ。エッセイ漫画の超絶に簡単な描き方もやります。 

秘伝エッセイ漫画超絶簡単技法 (池袋マンガ教室スペシャル)

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※今回は申し込みが少なくて中止となりました!(10月3日)