12月に読んだ本
あけましておめでとうございます。年末が慌ただしくて、終えたかった作業も終わらずじまいで、年賀状も諦めていたけど実際送っていただくと、申し訳ないのでこれからやります。紅白の石川さゆり『津軽海峡・冬景色』の攻めたアレンジがすごくて鳥肌が立ちました。いいもの見た。
そういうわけで、12月の読書は一年の締めくくりで、ずっと読み返したかった村上龍著『コインロッカー・ベイビーズ』を佐世保の景色を思い返しながら読んだらとても面白かった。もちろんこの小説の佐世保は60年代か70年代のものであるのだろう。その景色は体験しようがない。今の目線で読むと里子ものであり、そんな彼らが被害者意識をほとんど抱いていなかったのが心強かった。加害性となって発露されているのだけど、被害者意識で暗くなる感じがないのがすごくいい。17冊も読んだけどそのうち10冊は漫画で奥浩哉著『いぬやしき』なのでした。一気読みとても楽しかった。すぐ読み終わるのでもったいなかった。自著『うちの子になりなよ』も漫画で見本で通して読んだ。描いた本人が言うのも厚かましいですがけっこう面白かったです。みなさん買ってください!お願いします! あと2冊くらい小説読みたかったし読むべきだ。
koizumi69の本棚 - 2017年12月 (17作品)
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