古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

12月に読んだ本

 喪中なので新年の挨拶を控えさせていただきますが、今年もよろしくお願いします。

 

 年末に風邪を引いて、と言っても熱はなく声が変になったのと咳と淡くらいで全然元気だったのですが、咳が長引いていて今もちょっとあります。特に朝の寝起きは喉に濃い淡がからんで、それが切れるまで咳が強めに出ます。のど飴ばっかり食べていたら口の中が痛くなって嫌になりました。多分子どもにもらった風邪だと思っていたので、子どもを隔離しなかったのですが、特に問題はありませんでした。

 

 よくなかったのが、咳が出始めて4日目でランニングをしたことで、それからちょっと悪化したような気がします。走り終えた後、お風呂が沸くまでけっこう寒くて体が冷えた。あの時走りに行かなければ、お風呂を沸かしてから行けば、と後悔しました。それが25日でそれからずっと休んでいました。その間29日しか天気がよかった日がなくて、昨日2日に久しぶりに走りに行くことにして、トンネルで走ろうとしたら雨が上がっていて今だと思って走り始めたらまた降り出して、途中で折り返し地点の駅からちょうどよく電車があったので、それに乗って戻りました。

 

 体調が悪いまま新年を迎えて、久しぶりに走ったら走ったで雨に降られて、今年も幸先が悪い。大した年にはならないでしょう。5歳の長男がベッドからベビーベッドにジャンプで飛び乗ったら、ベビーベッドの床板を固定している木の棒が折れました。車が壊れたり、事故を起こしたり、怪我をしなければ御の字です。後は、面白い映画が見れて本を読んで、たまに釣りでそこそこ大きな魚が釣れたらいいなあ。今年はスマホも買い替えの予定なのだけどポンコツを掴まなければいいな。

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 さて、去年の12月の読書ですが、和山やまさんの『夢中さ、君に。』がとても面白かったのですが、それ以上にどこの雑誌に掲載されたわけでもなく勝手にピクシブなどに描いていた漫画であることが衝撃でした。僕も変にプロ崩れみたいな意識があって、商売を優先させて結果的にボツにしている漫画がたくさんある。そういうの、本気で描きたかったらちゃんと形にしないといけないと思いました。もう人生も長くないのだし、純粋な創作意欲がいつまでもあるわけではないだろうし、気持ちが萎えたらそれこそ終わりだ。商売にこだわっていると気持ちが萎えることばかりです。お金は後からついてくるとは最早到底思えなくなっているのだけど、そんなの関係なくちゃんと面白くて描きたい漫画を描いていかないとどうしょうもないと思いました。和山やまさんの素晴らしい姿勢に打たれた12月でした。