古泉智浩の『オレは童貞じゃねえ!!』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

最近読んで面白かった本

『愛犬家連続殺人事件』志麻永光(角川文庫)
 埼玉で起こった本当の連続殺人事件の本当の共犯者が書いたノンフィクション。主犯の犬販売業者の男は「殺人事件は死体を残すから見つかってしまう。ボディを透明にすれば見つからない」と言って殺した人の死体を解体し、骨は粉になるまで燃やし、肉は細切れにして川に棄てるという方法で何人も殺して来た。それを共犯者である著者の自宅の風呂場でやられてしまうのだからたまらない。著者が主犯の男への恐怖を紛らわすために、人を殺さない普通の人間の顔が見たいと思いテレビを見る、という場面は当事者でないと描けない場面であった。そんな生々しい描写が満載で面白かった! 犬なんて怖くて買えない。現在、自分が犯罪に手を染めずに生きていられて本当にラッキーだと思える。

ブレードランナーの未来世紀町山智浩(洋泉社)
 この本で取り上げられている『ロボコップ』『ターミネーター』『未来世紀ブラジル』『ブレードランナー』などは、オレがまさにコッチコチの童貞だった高校〜大学時代に夢中になって見た映画ばかりで、上京してからは、週末にこういったSF映画をオールナイト上映している映画館にも行き、それ以降もレンタルやテレビで何度も見たものだ。『ロボコップ』なんて死んだ警官の肉体を機械化して復活させる映画であり、『ブレードランナー』は人造人間、『ターミネーター』はロボット人間。こんな下らないモチーフをきっちり大人の鑑賞に対応する作品に仕上げるアメリカ映画の思想が大好きであった。現在10代20代の人が見たらどう思うのか分からないが、オレはこの本を読むと心に火が点いたような気分になる。

『本業』浅草キッド水道橋博士ロッキング・オン
 水道橋博士がタレント本を50冊紹介する本。どの本も2段組4ページできっちり構成されていて読みやすい。この中で読んだ事がある本は『すれっからし』杉田かおる、『リンダリンダ ラバーソウル』大槻ケンヂ、『D.T.伊集院光みうらじゅん、『男気卍固め吉田豪、『流血の魔術、最強の演技』ミスター高橋、『東電OL殺人事件』佐野眞一、『プラトニックセックス』飯島愛などであった。けっこう読んでいた。どれも面白かった。他の本についての文章も読むと熱い気分になり、どれもこれも全部読んでみたくなると同時にやる気が出る。作画作業の休憩で読むと、いても立ってもいられない気分になるのですごくよかった。