古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

ところでここどこ

 新潟のサブカル&ファッション雑誌PASマガジンで2ページの『ところでここどこ』という連載をもう5年以上やらせていただいております。

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 メルマガなどで告知をするものの、全国的にご覧頂く機会がなく、編集部のご厚意でブログ掲載の許諾をいただきました。これは、今年の3月号に描いたマンガで、いつもの竹夫マンガですね。雑誌の特集がリクルートスーツだったのでそれに合わせてアイディアをひねり出したところ、結果的に嫌がらせのような内容になってしまいました。自分なりに面白さを追求するとこうなってしまうだけで、決して他意はないのですが、こういうことはよくあります。編集部の寛大な配慮にいつも甘えてしまっております。06032w

 やっぱり雑誌自体を盛り上げなくてはいけない!と使命感もあり、担当編集の帆苅さんと打ち合わせさせていただく際には、まずは特集からネタを考えて、うまく行かない場合は季節の話題や発売時期に話題になっていそうな物事や行事、トピックスなどで、それでもにっちもさっちも行かない時は、関係なく何かネタをマンガにします。大体亀田のガストで打ち合わせするのですが、短くても3時間、長いと6時間にも及び本当にお世話になっております。

 PASマガジンでは単行本が発売になったら、マンガのコーナーで紹介していただき、またダイノジさんや銀杏BOYZさんが新潟にいらした際には対談をさせていただいたり、野球部が発足すればゴリ押しに近い形で面子に加えていただいたりと、寂しく苦しい田舎での活動に華やぎを与えてくださります。

 連載期間が5年以上に及びその間には月の仕事が『ところでここどこ』だけ、なんて事は本当によくあって、これがなかったら丸っきりの無収入だったので、心のよりどころでもあったのです。月に実際に人と会ってまともに口を聞くのが担当の帆苅さんだけというのもありました。また、雑誌の特集や季節の話題など、自分が勝手に描いているだけだったら生涯触れずに過ごすようなモチーフに取り組むことができ、お陰で作風の幅が広がってもいるので、何から何までいくら感謝してもし足りません! 新潟の皆さんこれからもどうぞよろしくね! 全国の皆さんは何かの機会で新潟にお寄りの際にはどうぞコンビニや駅の売店でご購入下さい!