古泉智浩の『オレは童貞じゃねえ!!』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

銀杏BOYZベストテン

 峯田和伸さんのブログ本『恋と退屈』が発売となりました。

 うっすら微笑む峯田さんはこんなに垂れ目だったっけ?というほど優しい顔をして、深夜の電話で語りかけるように優しい文章です。まだ冒頭のほんのちょっとしか読んでないですが、とにかくめでたく、ベストセラーを祈願しつつ出版を記念して銀杏BOYZ名曲ベストテンをお送りいたします。

 銀杏BOYZを初めて聴いた印象は、前のバンドを解散して焼けっぱちになっているのか、うるせーし雑だなーといったものだった。中には子供が自転車に乗りながら作って歌っているような印象の歌もある。大丈夫か?今の若い人はこういうのを好むのだろうか?だとしたらオレはもうおじちゃんだからついて行けないよ……とちょっと寂しい気分になった。ゴーイングステディ時代の名曲『銀河鉄道の夜』はさびを突っ込んで歌うやりかたも、合わせて歌いづらいので好きじゃなかった。そういうわけで長い間あまり聴いていなかったのだが、ipodを買って、あれこれ適当にどんどん入れて運動しながら聴いてみたところ、抜群にいいことが判明した。

 特にオレは『SEXTEEN』や『NO FUTURE NO CRY』『駆け抜けて性春』をダムドと合わせて交互に掛けるのが本当にたまらなく、出ない力が出る。筋トレしてたら5キロは上がるし、走っていたらピッチが上がって、後々息があがるので困る。『銀河鉄道の夜』によく現れているような焼けバチな感じはむしろ、それゆえに切なさがかもし出され、若々しさが減った分、いい年こいた大人がやるパンクのせいかどっしりとした風格を感じるのであった。印象を一旦置いて、きちんと聴き比べて見るとむしろこっちの方がよくもあるよね。


銀杏BOYZ名曲ベストテン

第1位 『SEXTEEN』
第2位 『『NO FUTURE NO CRY』
第3位 『駆け抜けて性春』 YUKIちゃんのコーラスが素晴らしい!

第4位 『人間』 10分を超える超大作!
第5位 『銀河鉄道の夜
第6位 『惑星基地ベオウルフ』

第7位 『夢で逢えたら』 くりぃむしちゅ〜のオールナイトニッポンエンディングテーマとしてもおなじみ!
第8位 『YOU & I VS. THE WORLD』
第9位 『あの娘は綾波レイが好き』

第10位『あの娘に1ミリでもちょっかいかけたら殺す』

 順位はほぼ聴いた回数と好きな順をミックスして選定しました。


 有名な人とお会いする機会もそうないんだけど、数少ないそんな中でもオレは峯田さんが一番好きかもしれない。しがないマイナーマンガ家であるこんなオレに最初に、雑誌の対談でお声を掛けてくれたのも峯田さんで、まだジンバルしか出てない頃で、店番とかやってた後で、新潟にツアーで来て対談したんだけど、とにかくマンガを何冊も買って知り合いに配っているというありがたいお話をいただいた。そんな恩人であることを抜きにしても、素晴らしい人なので、それはどんなところかを述べます。

 オレは大槻ケンヂさんの、「男同士が打ち解けるためにはエロ話が一番」という教えを守って、なるべく初対面の男の人にはエロ話を振ることにしている。うまくすると「すげー、わっはっはっは」となって本当にそれから先の話が楽しくなる。ところが、最近映画の関連でいろいろな人とお会いする機会があって、そんな調子でエロ本やオナニー、セックスの話をするのだが、ほぼ8割方引かれてしまった。若い人にはこういう話はダメなのかなとすっかりしょんぼりするのだった。

 ところが、峯田さんは違う! オレが1エロ話をすると3で返そうとするからね。前にPASで対談した時も、小学生の時に、竹やぶで友達二人とフェラチオをしあったなんて話をしてくれて、転げ回って笑った。こんな嬉しく頼もしい男は他に杉作J太郎先生と、ライターの石川キンテツさんしか知らないよ。

 こうして素晴らしい男との出会いは、エロ話で引くような男はむしろ「エロ話もできないようなオカマ野郎」とちょいとののしる物差しとなります。