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ヤングマガジン9月6日発売号と弟子の活躍
23歳の時にヤンマガでちばてつや賞でデビューしたのですが、一色紗英さんがグラビアの号でした。当時は拾った雑誌を100円でホームレスが販売している文化があって、そこで20冊くらい買った記憶があります。今でも家に1冊だけどこかにあるはずです。黒豚ルーキー号などの別冊、本誌でも読み切りを何本か掲載していただいて、連載するほどの実力も覚悟もなく、期待に沿うこともできずそのうち雑誌を離れてしまいました。区役所の非常勤職員で働いていて生活が安定していたため、楽で楽しい新人漫画家生活を謳歌していて野心も全然ありませんでした。
そうしていろいろあって新人賞を何度も受賞してギリギリ最後のガロに掲載してもらえて、ガロ系漫画家として今に至ります。思えば最初にヤンマガの担当さんにも「君はガロっぽいね、ガロが向いている」とやたらとガロを勧められていたのでした。田舎者なので大学生になるまでガロを読んだことがなく、生粋のヤンマガ至上主義者でした。
そんなオレが24年ぶりにヤンマガに漫画を掲載してもらえることになりました。ツイッターで編集部の人がヤンマガサードと言う別冊の代原募集を広く呼びかけていて、それに応募したところ、本誌にも空きがあって、本誌で採用してもらえることとなりました。9月6日発売号です。
『とどめを刺すだけの簡単な仕事』という殺し屋の8ページ漫画です。この機会をこれだけで終わりたくない!この後も続くように頑張ろう!
さて、そんな代原募集の公募に応募しているオレですが弟子が数人いて、弟子が非常に活躍しております。弟子が仕事を紹介してくれるという非常にありがたい現象もあります! そんなオレに仕事を紹介してくれるのが宮川さとしくんで、『母を亡くした時僕は遺骨を食べたいと思った』という漫画が大ヒットして舞台にもなりました。そんな宮川くんが原作をしている単行本が売れています!
エースパイロットが引きこもりで非常に気の小さい男というのがとても面白いですよ!
ムラタコウジくんはなんと、週刊スピリッツでエッチなラブコメ漫画を連載中で、今発売中の39号では表紙にもイラストが掲載されております。『てのひらにアイを!』が3話目です。女子のパンツチラシーンが毎回のようにあるのですが、生地の皺がほぼ女性器に見えるというすごい技を駆使しており、日本中の思春期男子を興奮させていることでしょう。これは絶対に売れます! 単行本『野球部のヒロコ先生』も発売中ですよ!
野球部のヒロコせんせい(1) (ビッグ コミックス〔スピリッツ〕) (ビッグコミックス)
- 作者: ムラタコウジ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/12/26
- メディア: コミック
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永田一由くんがネットで連載していて、電子書籍になるとのことで推薦文を書きました。電子書籍デビューか~くらいに思っていたら紙でも出版してもらえることなりました。そうして実際に手に取って見るとやっぱり本当にデビューした感があり、よかったね! 『物男』という家具の役割を人体に担うという出オチのような題材でずっと描き続けていて、果たしてどんな世界なのか、前提が間違ったまま突き進んでいるような剛腕ぶりが素晴らしいです。断言できますが、こんな漫画は描こうと思っても描けるものじゃないし、読んだこともない。とんでもない狂った漫画ですが、登場人物は活き活きとして実在感があり、この漫画における現実の世界をたくましく生きており、とても面白いのでぜひ読んでやってくださいな!
さて、オレですが佐藤秀峰さんが主催の『マンガ on ウェブ』という電子雑誌で『夏の予備校生』という長編漫画を連載しています。季刊なのでうっかり締切を忘れて大迷惑を掛けたこともあるのですが、続いております。実は単行本デビュー作の『ジンバルロック』の続編的な位置づけのシリーズです。『ジンバルロック』が高校生の話で、こちらは予備校生のお話です。オレの漫画の歴史では、予備校時代と大学生時代が抜けていて、それを描かないうちは引退できないと考えております。大学生のまとまった話もそのうちちゃんと考えなければなりません。
マンガ on ウェブ第6号 side-A [雑誌] (佐藤漫画製作所)
- 作者: 塀内夏子,オヌマヨシテル,鷲岡胡世子,佐藤智美,奈央,やまもとありさ,もりもりも,尾々根正,相良優雨,西野杏,吉田浩,一智和智,tsk村,ゆうき,吉田貴司,たからもも。
- 出版社/メーカー: 電書バト
- 発売日: 2016/07/01
- メディア: Kindle版
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第6号side-Bに『夏の予備校生』第5話が載っております。予備校生の主人公、桜井が同窓会でヤンキーが野球拳をするのを目撃するという話です。お笑い芸人のとーごさんが実際に体験した話を題材に描かせていただきました!
午前十時の映画祭『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
月に一度くらいは更新しないといけないと思いながら6月が過ぎて7月も何もないまま終わってしまいそうで困っていたのですが、映画.comで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の感想を書いていたらあまりに長くなってブログ記事みたいになってしまったので、転載しようと思いました。すこし描き加えて更に長くなっております。
公開当時高校生で映画館で見ました。当時『小峰隆夫のオールナイトニッポン』を聞いていて、週刊プレイボーイも読んでいました。小峰さんが毎週、映画を紹介していて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を興奮して伝えていた記憶があります。それで前売り券を買って楽しみに待って見に行きました。それはもう、すごく面白かったです。まさに自分も高2か高3で直撃です。その後レンタルでシリーズを通して見て、午前十時の映画祭で久しぶりに見た。ちなみにシリーズの「2」と「3」は1に比べるとそれほど面白くないので、特に「3」はがっかりするほど面白くなかった。来週から連続で上映だけどどうしようか迷っています。
今回の上映が始まった途端、字幕の文字が上三分の一しか見えず、画面サイズに合っていないことに気づき、廊下に出てスタッフに言いに行きました。しばらくすると一瞬画面が真っ暗になって、サイズが直った。何度も見ているのでいいかなとは思うんだけど、まだ開始五分も経っていなかったので始めから上映し直して欲しかった。そんなもやもやした気持ちで見ていたのですが、映画があまりに楽しくてすごく幸せな気分になって、見終わると廊下でスタッフさんが招待券をお詫びで配っていたのでむしろ得した気分でした。ただ、オレが言わなかったら最後まで字幕が読めないままだったかもしれないので、観客の皆さんはオレに感謝して欲しい。
マーティやドク、お父さん、お母さん、登場人物が若々しく可愛らしく、ビフすらキュートの思えるほどだった。特にお母さんが恋にどきめいている感じがたまらなく可愛らしかった。「女の子が自分から男を追い回すなんて考えられない」と25年後に語っている振りがすごく効いています。
八〇年代の浮かれた雰囲気で五〇年代を描いているせいだろうか、何から何まで楽しい。後にマイケル・J・フォックスは難病を患い、お父さん役のクリスピン・グローヴァーはカナザワ映画祭で大傑作『it is fine,everything is fine!』を上映することになる。そんな公開当時は思いもしなかった大河ドラマがこの映画に今は意味付けされている。また、深海パーティの場面で演奏される音楽は『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』のネタコーナーで散々使われていたため、思い出さずにはいられなかった。ラジオが終わってからすっかりアルコ&ピースのことを忘れていました。
伏線回収の鬼っぷりがすごい。しかも全部が全部面白さに機能している。プルトニウムの扱いがあまりに雑で、一回のタイムトラベルで消費しすぎなのではないか、高校生を近づけてはいけないだろうなど今にして気になるがそんな乱暴な表現も楽しさに紛れてしまう。また、マーティは映画の中では演奏がうるさすぎて学際のオーディションで落とされるなど冴えない風に描かれているのだが、実際いたらウォークマンでヘッドホンしながらスケボーを乗り回し、バンドでギターボーカルで、超絶にうまいし、きれいな彼女もいるスーパー高校生でした。その時代で暮らすわけじゃないから後先考えずビフに喧嘩を売っていたのかなと思うけど、マーティはそうではなく、いつの時代にあっても卑怯な行為にはダメだとはっきり言う勇敢なタイプです。移動手段のスケボーも超絶テクで、しかもそれほど熱心に練習せずともできたんじゃないかな。何をやってもセンスがすごい、そういう人たまにいます。
ずっと気になっていたのだが、雷が落ちる時間が分かっているのが、分までで、秒が指定されておらず、それに合わせて140キロで調度電線の下を通過するのはあまりに無理がある。1秒にも満たない一瞬を1分の間のどこに置くのかまったく不明です。彼らに当てずっぽうで一か八かでやろうとしている節はなく、観客にはその表現には目をつぶってもらうしかない。木が倒れて電線が外れてドクが時計台に上がって、足の置き場が割れて落ちそうになって、やっとの思いで接続しようとしたらまた下のコンセントが外れて、その間にデロリアンがエンストして、ドクが電線を滑り落ちてやっとの思いで今度こそ接続して、デロリアンのハンドルをマーティが叩いてエンジンが掛かって、その間刻々と雷の時間が迫り、とうとう雷が時計台に落ちて、電流が電線を伝って降りてくる、といったとんでもなくハラハラするサスペンスは無理がある展開を誤魔化すために頑張ったのかもしれない。
85年に戻ると、マクフライ一家はセレブ生活をしていて、ビフがワックス業者で車を磨いています。マーティが欲しがっていたトヨタのピックアップトラックが車庫にあって豊かなこれぞ80年代というような生活ぶりで、ちょっと厭味ったらしかったです。お父さんはビフに頭を小突かれている方が好感が持てました。
バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー 30thアニバーサリー・デラックス・エディション ブルーレイBOX [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: Blu-ray
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インタビューあれこれ
もう締めくくりに入っているのかと思わされるほど、人生を総括するようなインタビューを立て続けにしていただきました。『うちの子になりなよ』を出してから育児や里親について取材していただいて、それがかつてないほどの数で、テレビでNHKで2本、ラジオ全国放送を2本、地元ラジオで2本、雑誌ではサンデー毎日、SPA!などなど全国紙、本の紹介も多数、ネット媒体もたくさんしていただきました。反響にたじろいでおりました。
○『Spectator』
『Spectator』という『クイックジャパン』を創刊された赤田祐一さんが編集をされている雑誌の「コペ転」特集で、ライターの森山裕之さんに取材していただきました。高田馬場のアパートとなんと新潟にも足を運んでいただいて、自分でも忘れていた事や普段忘れていたいことなどもすっかり掘り下げていただいて、きつくもあり楽しくもありました。大変な分量を過去の文章などを交えて、読みやすくまとめていただいております。とにかくとても長いです!
他にも古書店を開業された、とみさわ昭仁さんインタビューなどなど読み応えたっぷりの一冊です。ぜひ買ってください!
○ストロングバケーション
熱心な読者さんであり、東京エントロピーという劇団をされている小野寺邦彦さんが文学フリマで販売した自費本でインタビューしていただきました。『悪魔を憐れむ唄』が不人気で3巻が発売されないことや、これまでの漫画創作についてあれこれお話しました。もうほぼ完売だそうです。
○『漫画家の選んだ至高の映画』
映画秘宝の別冊で著名な漫画家さんに並んでオレみたいな者もまぜていただいております。心から推したいダメ男、クズ人間映画と里親映画などを紹介しています。
結局オレなんかも野良ラジオで映画についてあれこれ好き勝手に話しているのですが、その映画が自分に何を話しかけたかだと思うんですよ。評論家みたいにかっこいい事を言えればいいけど、すぐに忘れてしまうし、分析力、判断力も怪しい。やれることと言ったら手あたり次第無数に映画を見るくらいのことで、するとその中から「おい、お前!」と話しかけてくる映画があります。それが『マイアミブルース』であったり『バット・ルーテナント』であったり、里親活動を始めてからは『最愛の子』や『八日目の蝉』であるわけです。
漫画教室に新潟からわざわざ池袋に通ってくれていた高橋君が『マイアミブルース』をネットでVHSテープで買って見てくれたそうで、ところがどこがいいのかさっぱり分からないとのことでした。最初にこの映画をみた98年くらいでしょうか、同じアパートに住んでいた連中に見てもらっても「面白かったけど普通」くらいの感想で愕然としました。
要するに主演のアレック・ボールドウィンのクズっぷりが最高で、他に類をみないほどなのに、そう受け取っているのがオレくらい。他にも『蜘蛛女』のゲイリー・オールドマン、『バッド・ルーテナント』『リービング・ラスベガス』のニコラス・ケイジも同様に最高なのですが、特に1位を『マイアミ・ブルース』にしなければならない理由はそこなんです。オレが選んであげなければならない。あんまりオレオレ言うと他の人に見向きもされていないのに、更に見向きもされなくなってしまうのでほどほどにしなければならないのですが、高橋君に言いました。「もっと『マイアミブルース』の声に耳を澄ませてほしい」。
未だにDVD化もされていない不遇の映画ですが皆さんも機会があったらぜひ『マイアミブルース』の声に耳を澄ませてください!
○『月刊ウインド』6月号
新潟の市民映画館シネウインドが毎月発行している『月刊ウインド』6月号で市川明美さんにインタビューしていただきました。里親活動と僕もメンバーであるシアター会議についてあれこれ話しました。
画像はメンバーである渡辺くんのツイッターより。
シアター会議に『孤高の遠吠』上映企画を持ち込んで以来、上京日以外は出席するようにしています。映画好きが映画館に映画上映を企画させてもらえる機会などそうそうあるものではなく、これはなくしてはいけないものだと実感しました。ただ、毎回50人の動員を目標としているのでそれをクリアできる可能性のある企画でないといけないので困っています。新潟でアクション映画やバイオレンス映画で50人集めるのがどれほど大変か、普段ステイサムやスタローンの映画で10人いれば、おお!と思うほどなので、非常に痛感しています。こんな状況では新潟ではアクション映画は超メジャー作品しか公開されなくなるのではと常に冷や冷やしています。
低予算のホラー映画やSF映画など、50人お客さんが来るか、もしくはシアター会議メンバーが50人くらいになれば楽々こなせるはずなんですが、オレもこうして漫画が売れず何より人気を獲得したり、お客さんを呼ぶのが苦手なので、どうしたらいいのでしょう?
とにかく、このようにもう残す言葉は何もないほど語りました。残しすぎたかもしれません。
池袋マンガ教室スペシャル『糞をぶっかけろ!』
『糞をぶっかけろ!』池袋マンガ教室スペシャル
E・H・エリッコ『ハートのイヤリング』
ナオ・ササキ『Jack of(f) cross road』
緑丘マコ『サタデーナイト』
古泉智浩『1983年のマイケル・ジャクソン』
池袋マンガ教室の生徒さん3人とオレとで自費本を作りました。絵がぐちゃぐちゃで迫力のある根本敬さんのようなテイストの作品集にしようと思ったら、想定していた人に描いてもらえなくなって当初予定のメンバー3人のうち二人が入れ替わって、最初の一人もテイストが変わってすっきりした絵になって、オレはプロデュースだけの予定だったけどやっぱり描くことにして、結果的に根本さんのテイストはとても薄まってしまいました。ただ、それでも根本さんに題字を描いていただいて、完成原稿を読んでいただいてアドバイスを伺う対談にご参加いただいております!
売り物としてちゃんとしたものにしようと思って表紙はデザイナーの中田舞子さんにお願いして、素晴らしい表紙にしてくださいました。中田さんも漫画教室の元生徒です。
中田さんが手掛けた装丁!
漫画の内容は、ネタ出しから一緒に考えて原稿を形にしてもらうという、漫画プロデューサーとしてオレが手腕を発揮するつもりだったのですが、結果的にそのような感じで口出しできたのがE・H・エリッコさんの『ハートのイヤリング』という走る爆弾娘の漫画くらいで、緑丘マコさんの『サタデーナイト』はちょっとアドバイスしただけで、ナオ・ササキさんの漫画に至っては打ち合わせと全く関係ない漫画となっております。売り物なので面白くなかったら遠慮なくボツにしてやろうと思っていたのですが、ただならぬパワー溢れる作品で掲載しないわけにはいかなかったです。
オレは『1983年のマイケル・ジャクソン』という漫画を描きました。宮沢厚希くんに元々描いていただきたかった漫画で、去年のカナザワ映画祭で会った時に、あのアイディアでオレが描いてもいいかなと聞いたら「どうぞどうぞ」とおっしゃってくださったので描くことにしました。元々は宿題で提出した四コマ漫画があまりに面白くて、それを膨らませて描いてもらう予定でした。
3人で50ページくらいを予定していたのが、4人で60ページになってしまって、漫画の原稿料を一人一万円で、格安で申し訳ないのですが根本さんと中田さんにも謝礼を払って、印刷代も含めるとコストが13万円くらいになってしまいました。元々は予算10万円で印刷代を差し引いて漫画を描いてくださったみなさんに残りを原稿料にするつもりだったのが、消費税の高騰などもあってえらい割高になってしまいました。
500円で販売しようと思っていましたが、500円では原価が5割以上で回収がままならず、ともすれば大損してしまうかもしれません。大儲けまでいかなくとも手間賃くらいはもらいたいんです。800円か700円くらいにしないといけなくなってしまいました。わずか60ページの本にそんな値段も気が引けるし申し訳ない感じですが、800円かな。自分の原稿だけなら原稿料がないからその分安くできるんだけど、高くしてそれで売れなくなってしまってもそれはそれでダメだし、700円かな。5月5日のコミティアで販売するので、それまでに決めます。
最初のメンバーとの打ち合わせが去年の1月だっけかな、確か冬でした。夏くらいには発売の予定が1年を過ぎ、春になってしまいました。でもとにかく完成して製本までこぎつけることができました。 売れて欲しい、手間賃くらいは稼ぎたい。
さて、この本を作るきっかけとなった池袋マンガ教室ですが、4月からは、エッセイ漫画教室とネーム教室の2本立てで、おかげさまでネーム教室は定員の6名が埋まりました。どうもありがとうございます! その後もお問い合わせがあったそうで、また7月から同じ内容でやるのでよかったらそちらにお申込みください! どんどんプロ漫画家を輩出していく予定です。
『糞をぶっかけろ!』はプロとしてはどうかと思う内容ですが、どんなプロにも描けない思い切りのいい、糞をぶっかけるような漫画を掲載しております。時間ができたらキンドルも作ろうと思います。
そんなキンドルですが、育児本『うちの子になりなよ』がキンドルとして発売中です!こちらもどうぞよろしくお願いします!
ラジオ番組改編の4月
漫画の作画作業をしながらラジオを聴いていて、ここ数年仕事が減ってから『爆笑問題カーボーイ』と『山里亮太の不毛な議論』が多い時は3年分溜まってしまいました。それを運転中に聞くのとコミックビームの連載でなんとか追いついて、今はすごく追いついています。ウーマンラッシュアワーのオールナイトニッポンゼロを聴きたくて、東京のアパートでオールナイトニッポンゼロの録音も始めて、聴くラジオ番組数が膨大になってしまいました。
月 伊集院光さん、ウーマンラッシュアワー村本大輔さん
火 爆笑問題、三四郎
水 山里亮太さん
金 加藤千恵さんと朝井涼さん
土 オードリー、『東京ポッドキャスト』
日 日曜サンデー
11本、11本!! まったくどうかしているし、音楽を聴く時間がない。それもあって車で東京と新潟を行き来しているようなところもあります。村本さん、アルコ&ピース、加藤さんと朝井さんのラジオが3月いっぱいで終わってしまうので、かなり楽になるんですが、代わりに伊集院さんのTBSラジオの朝の番組が始まるではないですか。
月曜から木曜で2時間半、深夜ラジオと違って軽い気持ちで聴くものではないとは思うんですが、それでも聴きたい。聴くなら毎日聴いてコンプリートしたい。一言一句聞き漏らさず、聞き逃したら巻き戻して聴くいつもの聴き方をしてしまうに決まっているんですよ。そんな聞き方をしていたらラジオそのものが嫌いになってしまうと思いながらもうずっとそうしています。
ラジコプレミアが始まって、それはもう地方在住のリスナーにとっては夢のような、待ってました!なんですが、その前から東京にアパートを借りてそこで録音する生活をしているんですよ。リアルタイムで聴かない習慣がしみついていて、しかもちょっと遅延があって聴きにくいところもあります。そういうわけでまだ使っておりません。かつては車を跨線橋の上に停めて聴いたり、遠距離受信用のAMアンテナを屋根に立てるほど苦心した時代もあった事を思うと贅沢極まりないです。
池袋マンガ教室リニューアル
池袋コミュニティカレッジでマンガ教室を開催して5年目になっております。漫画なんてものは誰でも描けるという理念の元に初心者向けの4コマ・ショートコミック入門で開催していましたが、リニューアルすることにしました。4月より、実験的に2本立てで開催することにしました。
○新人賞向けネーム教室
去年、高円寺漫画空間で開催した新人賞で受賞できるネームを作る、ネーム教室が非常に手ごたえがありました。平日なのにもかかわらず割と早目に定員になって、長い時間たいへん熱心に取り組んでいただきました。
16枚から24枚くらいの読み切り漫画を想定しています。
定員6人で、ディスカッションしながら、ネタ出し、プロット、人物表、箱書き、ネームと段階的に、途中で何度か修正を加えてネームを完成させていきます。各漫画雑誌が募集している新人賞で最低でも奨励賞くらいは取れるネームを目指します。
オレは漫画のヒットは全くしたことがないのですが、新人賞は割と得意で7回取っているのでそこは自信があります。
先に進める人はどんどん進んでいただいて、この期間で何本ネームを作っていただいても全く問題ありません。
4~6月前期と7~9月までの後期4回ずつで、前期と後期は同じ内容です。定員6人なので単発の受講はなしです。
・開催日程
(前期)
4月12日(火)16:00~21:00
5月10日(火)16:00~21:00
6月14日(火)16:00~21:00
6月28日(火)16:00~21:00
(後期)
7月12日(火)16:00~21:00
8月9日(火)16:00~21:00
9月13日(火)16:00~21:00
9月17日(火)16:00~21:00
※第2・4火曜日の不定期開催です
夕焼け集団リンチ 古泉智浩作品集<夕焼け集団リンチ> (ビームコミックス)
- 作者: 古泉智浩
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2014/03/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
参考までに、短編、読み切り漫画集ですよ!
○エッセイ漫画教室
古泉式で超絶に簡単にエッセイ漫画を描ける方式を開発しておりまして、それを用いた教室です。子育てエッセイや、何か趣味のエッセイ、体験記、ニュース解説などなどその方式を用いてぜひ漫画で表現していただきたく思います。
今まで池袋マンガ教室ではネームまでで、原稿はやっていただいていませんでした。漫画原稿の描き方はもはや一筋縄ではいかず、パソコンで全部描く人もいるし、オレみたいに半々でやる人もいるし、全くアナログで紙で完成させる人もいます。好きにやればいいとしか思えないのですが、今回は課題として原稿を仕上げていただくところまでやっていただきたいと考えております。
それというのも、いいネームができたら自然に原稿に仕上げるものだと思っていたのですが、意外とそうではなくて、ネームで終わってしまう人が多かった。非常にもったいなく思っていました。今回はきっちり原稿までやっていただいて、何ならエッセイ漫画のコンテストなどにも応募して、受講料の元を取って欲しいと考えています。
・日程
4月11日(月)19:00~21:00
4月25日(月)19:00~21:00
5月9日(月)19:00~21:00
5月23日(月)19:00~21:00
6月13日(月)19:00~21:00
6月27日(月)19:00~21:00
7月11日(月)19:00~21:00
7月25日(月)19:00~21:00
8月8日(月)19:00~21:00
8月22日(月)19:00~21:00
※第2・4月曜日開催です
お申し込み、お問い合わせは池袋コミュニティカレッジにお願いいたします!案内が今開催の4コマ・ショートコミック入門になっておりますが、もう少ししたら新規のものに変わると思います。
今までもずっと、こんなマンガ教室のお代金をいただくことに非常に心苦しく、生徒の皆さんには何らかの形でお金を取り返して欲しいと常々考えています。オレ自信がドケチなせいでもあると思うのですが、何かに取り組んだとしたら絶対に元を取り返したいと考えています。道具だとしたら使い倒してボロボロになるまで使わないと気分が悪いです。10年くらい前に新車で買った日産キューブは14万キロ走って、当時トータルで150万円くらいで買ったと思うのですが、年間15万円、1か月1万円ちょっとなら充分元を取ったと言えるのではないかと思います。今は30万円で買った日産マーチを乗っていて、キューブは店の配達用で使われております。全然関係ないかもしれないですが、そういう事です。
こちらをお読みいただくと、受講しなくとも超絶簡単にエッセイ漫画を描くことができますよ。
文章の本ですが、エッセイ四コマもたっぷり収録していますよ!