古泉智浩の『読書とお知らせ』

マンガ家の古泉智浩です。ココログより引越ししました。

辻ちゃんできちゃった婚

 心なしか、気がつくと頬に一筋の涙が……なんてことはないのですが、軽く虚脱状態ですね。

 現役アイドルがセックスをした上で妊娠で結婚。辻ちゃんだって人間ですから性欲もあるでしょうし、恋だってしたいでしょうし、そうは思っても何かすっきりしない気分なのは一体なんなのだ。辻ちゃんの商売と食い合わせが悪い。妊娠している以上結婚は祝福ムードで、水を差すようで申し訳ないですが、だったら加護ちゃんへのバッシング(喫煙以外の部分)にもいくらか齟齬があるのではないか。加護ちゃんも妊娠で結婚だったらよかったのか。オレは辻ヲタじゃなくてよかった。辻ちゃんと杉浦さんのお子さんだったらそれは大変な可愛らしさでしょうね。杉浦さんはこの風雲急を告げる事態に際して役者として一気に出世できるかどうか注目したい。

・昨日5月7日は紺野あさ美ちゃんとうちの祖母の誕生日。祖母にはお小遣いをあげてお寿司を買ってきてあげました。

・先週『仁義なき戦い』の『代理戦争』を見て次の『頂上作戦』を借りようとしたらレンタル中で、今週もレンタル中でした。なんかもう禁断症状で見たい気持ちが治まらず、ビデオ屋をはしごして3件目で見つけました。元々ヤクザ映画には全く興味がなく、だってヤクザなんて嫌いですもんね。勉強のつもりで見始めたところたまらなく面白いです。激烈で強烈なんですよ。とんでもなく刺激的な登場人物や場面が見たくてたまらないです。しかも何本もあるところがいいですね。現在も芸能界で大物として君臨している松方弘樹さんや梅宮辰夫さんがいかにして名を上げたのかも分かります。

・GOING STEADYや銀杏BOYZを聴きながら『ギンナンショック』を読もうと思うと、歌詞がバッティングして集中できないので代わりにダムドやラモーンズ、バズコックスを聴いてます。グリーンデイは全然聴いた事がなかったのですが、峯田さんとマネージャーの斉藤さんが高校のときに東京までグリーンデイのライブを見に来た際、指定席なのに4日前から会場に徹夜で並ぼうとしたらモーターショーで全く並べず何度も会場に行ってはモーターショーで、当日になって朝から並んだら、やっぱり指定席で後ろの席だった話があまりに面白かったので、グリーンデイ聴こうと思います。銀杏BOYZの皆さんが空回りと遠回りの連続で足掻き苦しんでここまで来ている事実を知り、改めて幸せで毎日楽しく過ごしている連中に負けてたまるかという気持ちになりました。

・読者さんと文通をしてるのですが、これが暗くて大変です。『死んだ目をした少年』なんてマンガ描いたせいでしょうか。でもポジティブなメッセージを込めてつもりではあるんですけどね。何歳か分からないのですが、多分10代後半か20代の前半くらいの若い実家住まいの中国地方の男の人で、とにかく友達のいない孤独の辛さをしたためてくださってます。恐らく、人と接するときに急に深刻な話をしてしまうタイプらしいので、始めは上辺の付き合いでいいじゃないですかと返事を書いたのですが、それでは不満であるという返事が来るのであんまり伝わってないみたいです。それで、毎日暗いと言うのですが、暗いかどうかなんて自分で決める事じゃないですか。精神状態がどうとか、気にしてどうにかなるなら大いに気にすればいいと思いますが、大体どうにもならず気にするだけ悪くなる事が多いじゃないですか。「へこむ」とか「落ちる」とかそんな言葉を使うから悪いでのはないでしょうか。「あはははは」と紙に書いて壁に貼って読んだ方がいいと思います。冗談じゃないですよ、オレは真剣です。オレは金の計算やパソコンの調子など具体的な事以外気にしない方針です。それこそ中国地方なら『仁義なき戦い広島死闘編』でも見て千葉真一さんの生き様から何か学び取って欲しいです。「うまいもん食っていい女抱いて、それが人生ってもんでしょうがよ〜」うろ覚えなので違うかもしれません。